錦織ら欠場 ナダルの全米OPは史上最も簡単な優勝? 「故障者の恩恵あずかった」の声
「最も簡単」の声も31歳の偉業は色褪せず…勝ったのは王者の強さあってこそ
故障に苦しめられてきたデルポトロは、準々決勝でロジャー・フェデラー(スイス)を下して勝ち上がってきた順位以上の実力者だが、記事では「タイトルまで相対的に簡単な道のりを享受したことは否定できない」と指摘している。
その裏では、トップ11選手の5人が欠場という異常事態が影響している。記事では「ナダルはツアーの何人かのビッグガンズの故障による欠場という恩恵にあずかっていた。アンディ・マレー、ノバク・ジョコビッチ、スタン・ワウリンカ、ミロシュ・ラオニッチ、 そして、ケイ・ニシコリだ」と指摘している。
錦織は大会前に右手首の腱の損傷により、今季残りのツアー参戦を取りやめて治療に充てることを発表。マレー、ジョコビッチというBIG4の両雄に加え、前回覇者ワウリンカ、ラオニッチ、そして、錦織の欠場が「最も楽な優勝」につながったという。
今大会も第7シードのグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)、第9シードのダビド・ゴフィン(ベルギー)、トマーシュ・ベルディハ(チェコ)、ニック・キリオス(オーストラリア)、アレキサンダー・ズベレフ(ドイツ)などの実力者もナダルを戦う前に敗退するという幸運にも恵まれた。
ただ、「最も簡単」とも呼ばれたナダルの偉業は色褪せることはない。31歳のベテランとなっても体のメンテナンスを怠ることなくニューヨークのコートに立ち、取りこぼすことなく頂点に駆け上がったのは、王者の強さがあってこそだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer