34失点は「多すぎた」 完敗初黒星のおりひめJ、守備のキーは“敵の締め出し”
欧州勢の強豪はフィジカルだけではない「スピードアップ、緩急がうまい」
体格差があるのはわかっていたこと。しかし、塩田は「身長が高いだけなら対応できる。でも、ボールを持った瞬間のスピードアップ、緩急がうまい。ちょっと絡んだ時にフィジカルで持っていく強さもある」とスピードや技術の高さも痛感させられた。「日本はサイズはないけど、機動力がある。引け目を感じずにアグレッシブに行くべき」と攻撃的な姿勢が必要だと説いた。
日本のウルリック・キルケリー・ヘッドコーチ(HC)が「34失点というのは多すぎた」と語るようにディフェンスがうまく機能しなかった。シュート決定率は日本の52%に対し、スウェーデンは74%。塩田は「(相手の攻撃選手を)角度のないところまで持っていくことで、ゴールキーパーのセーブ率も上がるはず」と課題を挙げた。圧力をかけて相手選手をコートの端へ“締め出す”ディフェンスが大切になってくる。
前回大会16位だった日本は、13大会連続19度目の出場。過去最高位は1965年の7位だ。30日の初戦では同29位のアルゼンチンに24-20、2日にはコンゴ(旧ザイール)に28-16で開幕2連勝。来年の東京五輪は開催国枠として44年ぶり2度目の出場となる。次戦は世界2位でリオ五輪金メダルの強豪ロシア。母国開催で下剋上を狙う。
【大会方式】
1次リーグは24か国が4組に分かれ、総当たりで各組上位3チームが2次リーグに進出する。勝ち点は勝ち2、引き分け1、負け0。2次リーグは12チームが2組に分かれ、各組上位2チームが準決勝へ。2次リーグ進出を逃したチームは順位決定戦に回る。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)