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ロシア新世代は難ジャンプ跳んでるだけ? 母国の元世界女王が“天才3人娘”を分析

トルソワには「時間を」、シェルバコワは「すべて変わっていく」

 すると、インタビュアーから「我が国の年少スケーターは真の女性としての滑りを見せず、ただ単に多くの難しいジャンプを跳んでいるだけだという考えがありますが……」との指摘を受けると、同氏は「コストルナヤの演技を観察すると、ジュニアのレベルだという考えさえ起きません。それはまさしく本物の女性の滑りだと言えます」とまで言い切った。

 続いてトルソワについて話題は展開。何が強みかと振られると「彼女の主な切り札は4回転ジャンプです。これは凄すぎて有り得ない。サーシャは単純にリンクの表面の上を飛んでいます。フリーでトルソワは技術点において高い順位にいるために十分なとても大きな蓄えがあります」と評し、印象を語った。

「すべての人が、トルソワが思いがけなくジャンプで転倒しても、いつも勝利へ向け戦い続けることを目撃しました。GPシリーズで2戦ともそういったプログラムでした。しかし、世界選手権や欧州選手権で成功を収めるためにはもう少しプラスをしなければなりません。コストルナヤを背にするとトルソワの滑りはより子供っぽく、時々ぎこちなく見えます」

 このように長所と課題を指摘しながらも「でも時間をあげてください。サーシャはすべての人に真の女性の滑りを見せるでしょう。彼女が難しいジャンプと興味深い滑りを結合させられることを確信しています」とさらなる進化に期待を込め、最後に話題はシェルバコワに移った。

 3人の中でシェルバコワは2人の陰に隠れているとの考えを振られると「いいですか、アーニャ(シェルバコワの愛称)は現在のロシアのチャンピオンです。彼女は素晴らしい素質を持っていて、美しく滑ります。上手く4回転ルッツを跳びます。今、彼女はほんの少しトルソワとコストルナヤのレベルに届きませんが、すべて変わっていくでしょう」と伸びしろに太鼓判を押した。

 3人がいずれも高難度のジャンプを持ちながら、それぞれの魅力を持ち合わせているロシア新世代の逸材たち。トリノのリンクではどんな舞いを見せてくれるのか。今から楽しみでならない。

(THE ANSWER編集部)


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