ロシア新世代は難ジャンプ跳んでるだけ? 母国の元世界女王が“天才3人娘”を分析
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズの女子はアレクサンドラ・トルソワ、アンナ・シェルバコワ、アリョーナ・コストルナヤというロシアの天才少女3人がともに2連勝し、全6戦の優勝を独占。5日に開幕するGPファイナル(トリノ)に駒を進めた。ロシア初の世界女王マリア・ブッテルスカヤ氏は3人についてロシアメディア「portal-kultura.ru」で語り、「新世代の選手は難しいジャンプを跳んでいるだけではないか」との見方にも見解を示している。
ブッテルスカヤ氏がトルソワ&シェルバコワ&コストルナヤを評価
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズの女子はアレクサンドラ・トルソワ、アンナ・シェルバコワ、アリョーナ・コストルナヤというロシアの天才少女3人がともに2連勝し、全6戦の優勝を独占。5日に開幕するGPファイナル(トリノ)に駒を進めた。ロシア初の世界女王マリア・ブッテルスカヤ氏は3人についてロシアメディア「portal-kultura.ru」で語り、「新世代の選手は難しいジャンプを跳んでいるだけではないか」との見方にも見解を示している。
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トルソワ、シェルバコワ、コストルナヤに平昌五輪女王アリーナ・ザギトワを加え、GPファイナル6人のうち4人を送り込むロシア勢。いずれもエテリ・トゥトベリーゼ氏の教え子である4人について、ブッテルスカヤ氏は「そのうち誰が一番優勝する可能性があるか」を問われ、「4人すべてが別々に注目するに値します」とした上で、それぞれについて言及した。
とりわけ今季シニアデビューし、GPシリーズ連勝を飾った3人だったが、同氏が真っ先に好感を口にしたのが、コストルナヤだった。「私はいつも彼女のことがとても好きでした。今年は彼女にとってシニア1年目ですが、すぐにこのような成功を収めています」とした上で、具体的に評価した。
「彼女は驚くほど優雅な滑りを見せ、素晴らしい3回転アクセルを跳んでいます。リンクの上で1歩目からジャッジを魅惑し、彼らは(彼女のことが)好きになります。フィギュアスケートでは多くのことがそれ(ジャッジの印象)に左右されます。ジャッジたちに好ましい印象を与えることがとても大切です」
この回答を受け、「ということはジャッジがそのスケーターを好きでなければ、過小に評価することもあるのですか?」との質問を受けると、ブッテルスカヤ氏は「まさにそうです」と言い、コストルナヤを引き合いに出して「しかし、彼女の場合はそういった問題はありません」と断言する。
「彼女は一番高い評価に値します。彼女のプログラムはすべてが素晴らしく構成されています。難度、内容の充実さ、構成、音楽性、エレメンツの実施――すべてが最高のレベルにあります。アリョーナが日本でSPの世界記録を打ち立てたことは驚きではありませんでした」