正規王者テテを3回TKOで撃破「なんて素晴らしいアスリートだ」

　ボクシングのWBO世界バンタム級王座統一12回戦（英バーミンガム）は30日（日本時間1日）、暫定王者ジョエルリエル・カシメロ（フィリピン）が正規王者ゾラニ・テテ（南アフリカ）に3回TKOで破り、正規王座と暫定王座の統一に成功した。圧巻の戦いぶりに米記者も続々称賛。「さあ、イノウエと戦おう！」と激突に待望論も飛び出した。

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　この男が、モンスターの前に立ちはだかるのか。3回、カシメロは右フックでテテからダウンを奪うと、そこから猛ラッシュ。防戦一方で足元もフラフラになるまでテテを追い込み、最後はレフェリーが試合を止め、王座統一に成功した。海外メディアも衝撃決着の瞬間を続々と報じているが、ボクシングの本場米記者もツイッター上で反応した。

　米スポーツ専門局「ESPN」のダン・ラファエル記者は「バーミンガムでカシメロはテテを酷く痛めつけ、3ラウンドで試合を終わらせた。とても感心させられるパフォーマンスだった」と称賛。米専門誌「リング」のライアン・ソンガリア記者も「なんて素晴らしいアスリートだ」と称えた。

　さらに「ESPN」のスティーブ・キム記者は「おお！　カシメロが3ラウンドでテテを止めた。さあ、イノウエと戦おう！」と井上との激突を待望した。これまで井上にとって次戦の有力候補だったテテを破ったカシメロ。モンスターを中心とするバンタム級戦線において、重要な勝利となったことは間違いない。