山口茜、17歳次世代スター候補・郡司莉子に苦戦「お手本であり続けたい」 相手は脱帽
17歳の次世代スター候補は脱帽「最初は決まっていた球が、通用しなかった」
ただし、ゲームの主導権を握れているわけではなかった。郡司は「相手のミスで点を取っていることは分かっていた」と振り返る。はじめは、山口のショットに驚くような表情を見せたり、ミスを悔しがったりと試合を楽しむ明るい表情を見せていたが、第2ゲームの中盤以降は、明らかに困惑。ラリーで振り回されるようになり、みるみるうちに疲弊していった。ファイナルゲームでは、なす術なし。力の差を思い知らされた。
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郡司は「最初は決まっていた球が、2、3回打つと(予測されて)張られていて、通用しなかった。ジュニア世代では少し別の球を打ってから打てば決まるけど、対応力が違って、途中から何を打てば良いか分からなくなった。スピードを上げたけど、相手も上げてきているから、逆にこっちの動きを見て、スピードを上げようとする動きの逆を突かれる」と脱帽するしかなかった。
まだまだ、次世代に追いつかれるわけにはいかない。山口もまだ22歳と若い。2020年東京五輪のメダル候補でもある。夏以降はコンディションが万全ではない印象だが、1年間の通算成績上位8名が出場するBWFワールドツアーファイナルズ(12月、中国・広州)への出場も決まっており、世界トップの舞台で戦い続けなければならない。山口は「自分は憧れとかがなかったので(相手が自分に憧れていると聞かされても)よく分からないけど、お手本であり続けられるようなプレーは、していかないといけないと思う」と話した。後進の目標となりつつ、世界の舞台へ弾みをつけるため、全日本3連覇を目指す。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)