桃田賢斗「来年も日本のエースとして」 全日本連覇に意欲「全力で勝ちに行きたい」
貴重な国内での個人戦「楽しませるプレーをして」
海外遠征が多いため、国内で日本代表の試合を見られる機会は、少ない。実業団やクラブチームが団体戦で競うS/Jリーグもあるが、個人戦を見られるのは、この大会しかないという選手もいる。また、ファンにとって少ない機会というだけでなく、挑む選手たちにとっても、日本代表と真剣勝負ができる貴重な機会となる。学生王者たちが目の色を変えて、憧れの選手に挑む舞台でもある。桃田も同じ時期を経験して、世界の頂点にたどり着いた経緯があるだけに、自分の立ち位置は分かっている。
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「普段、日本で試合をする機会があまりないので、支えて下さる方や、会場に足をくださる方を楽しませるプレーをして、自分自身も全日本総合という独特の雰囲気を楽しんで2連覇できたら良い。この大会は、周りから『日本A代表は、どんなプレーをするのか、見せてくれるのか』という目で見られていると勝手に感じているし、一発勝負なので、すごく緊張する。その雰囲気の中でも自分のプレーを出すことが大事」
五輪レースのポイントにはならない大会だが、国内のファンに結果も内容も期待されるという意味では、無視できない大会だ。文句なしに日本最強の看板を背負って東京五輪に出場するためにも、この大会は譲れない。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)