リオ金・ベイカー茉秋「頭が真っ白」 3回戦敗退で五輪出場は危機的「成長がない」
東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会の最終日が24日、丸善インテックアリーナ大阪で行われ、男子90キロ級のリオ五輪金メダル・ベイカー茉秋(日本中央競馬会)が3回戦でジョージア選手に敗れた。東京五輪出場に崖っぷちに立たされていた五輪王者。男子90キロ級は今大会で内定者が出ることはないが、負けられない状況で痛い敗戦となった。
連覇を目指した五輪の出場が危機的状況、来年以降の競技生活「何も言えないです」
東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会の最終日が24日、丸善インテックアリーナ大阪で行われ、男子90キロ級のリオ五輪金メダル・ベイカー茉秋(日本中央競馬会)が3回戦でジョージア選手に敗れた。東京五輪出場に崖っぷちに立たされていた五輪王者。男子90キロ級は今大会で内定者が出ることはないが、負けられない状況で痛い敗戦となった。
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ジョージア選手との3回戦は、ゴールデンスコア方式の延長22秒に支釣込足で一本負けした。敗戦後は取材エリアを通り過ぎて控室へ。約15分後に取材に応じ「崖っぷちだとわかっていた。優勝してなんとか東京五輪に名乗りを上げたい感じだった。去年と同様に3回戦で負けて、成長がなかった」と肩を落とした。
五輪連覇を目指していたが、出場すら危機的状況となり「現状だと(代表入りは)厳しいんじゃないかと思っている。まだ頭が真っ白です」と呆然。今後の競技生活について「これで優勝することしか考えていなかったので、何も言えないです。崖っぷちで優勝することしか考えていなかった」と話すにとどめた。
五輪は男女7階級で出場権は各階級1人。日本代表の選考は3段階あり、一つは8月の世界選手権優勝者が今大会を制し、試合後に行われる全柔連強化委員会で出席者の3分の2以上が賛成すれば内定する。男子90キロ級は、今夏の世界選手権で銀メダルを獲得した向翔一郎(ALSOK)が一歩リード。3週間前の講道館杯決勝でベイカーを破り、初優勝した19歳の村尾三四郎(東海大)も急成長で代表争いに名乗りを上げていた。
ベイカーはリオ五輪後に右肩を手術。今年4月の全日本選抜体重別選手権では準決勝で敗れ、代表選考に大きく関わる今年の世界選手権出場を逃した。しかし、7月のグランプリ大会(モントリオール)を制し、国際大会ではリオ五輪以来の優勝。復調してきたが、土俵際から落ちる結果となった。
向は準々決勝で敗れ、敗者復活戦に回った。五輪代表は来年2月までの主要国際大会終了時点の実績で判断されるか、4月の全日本選抜体重別選手権が最終選考会となる。
(THE ANSWER編集部)