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孫楊問題 表彰台拒否の豪選手、中国から実家に嫌がらせか 豪紙「標的にされている」

7月の世界水泳(競泳)で男子200メートル、400メートル自由形で2冠を達成した孫楊(中国)。ドーピング検査妨害疑惑の渦中にある中国人スイマーは最長8年間の資格停止処分を受ける可能性があるが、世界水泳では海外メダリストたちが抗議行動を起こして騒動となっていた。その一人がオーストラリアのマック・ホートン。しかし、孫楊との表彰台を拒否したホートンの家族が危険にさらされているという。オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」が報じている。

孫楊(左)とマック・ホートン【写真:Getty Images】
孫楊(左)とマック・ホートン【写真:Getty Images】

世界水泳で表彰台拒否のマック・ホートン、父の自宅が荒らされる

 7月の世界水泳(競泳)で男子200メートル、400メートル自由形で2冠を達成した孫楊(中国)。ドーピング検査妨害疑惑の渦中にある中国人スイマーは最長8年間の資格停止処分を受ける可能性があるが、世界水泳では海外メダリストたちが抗議行動を起こして騒動となっていた。その一人がオーストラリアのマック・ホートン。しかし、孫楊との表彰台を拒否したホートンの家族が危険にさらされているという。オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」が報じている。

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 ホートンは世界水泳初日の400メートルで銀メダルを獲得したものの、優勝した孫楊に対する抗議の意味を込めて表彰台に上らなかった。報道陣に写真撮影を求められても無表情を貫き、疑惑の金メダリストと距離を置く。健闘を称え合うはずの時間に異様な光景が広がった。

 同紙は大会後、この表彰台拒否の後の出来事として「韓国時間の午前2時までに、ホートンとその彼女の(この一件とは)無関係な写真の投稿に対し、6000以上のメッセージが書き込まれており、そのほとんどが誹謗中傷だった」とも伝えていた。ホートンの振る舞いに異議を申し立てるネットユーザーからの嫌がらせとみられていたが、同紙によると、4か月近く経過した現在でも同様の事態が起きているという。今月14日付の記事にはこう記されている。

「ホートン、ホートンの彼女、家族、その他の関係する人たちは、ネット荒らしのターゲットにされている。彼は中国に製品を販売している国際的な会社のスポンサー契約を得る機会を失った。南京市にある彼の母校の新しく建てられる水泳センターで彼の名前を見られることもなくなるだろう」

 現在でも中国からネット上でネガティブなメッセージを送り続けられるなど、標的にされてきたという事実を伝えている。さらに、ホートンが過ごしたオーストリアの母校は、中国内にもキャンパスがあり、今後の影響を懸念。世界水泳の騒動と関係するか断定できないものの、ホートンの父・アンドリューさんの自宅が何者かに荒らされていたという。

「ホートンの家族の家も、荒らしをする者にターゲットにされている。先週でさえ、父のアンドリュー・ホートンは私有物がダメージを受けたことで、警察に報告したという新しい事件もあった。『これは現在進行中の問題だから』とアンドリューはその詳細を語ることを断った」

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