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「私は井上尚弥をNo.1に投票し続ける」 リング誌評議委員から「PFP最強」認定論

ボクシング界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」が16日、全階級のボクサーを独自に格付けした「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」を更新。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級で優勝したWBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)が順位を1つ上げ、自身初の世界3傑に入る快挙を達成した。同誌の格付け評議会ではWBSS決勝のノニト・ドネア(フィリピン)との名勝負から「私はイノウエをNo.1に投票し続ける」とPFP1位を認定する声も出た。

井上尚弥【写真:荒川祐史】
井上尚弥【写真:荒川祐史】

世界3傑入りの井上尚弥、複数の評議委員から「井上1位」主張の声

 ボクシング界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」が16日、全階級のボクサーを独自に格付けした「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」を更新。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級で優勝したWBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)が順位を1つ上げ、自身初の世界3傑に入る快挙を達成した。同誌の格付け評議会ではWBSS決勝のノニト・ドネア(フィリピン)との名勝負から「私はイノウエをNo.1に投票し続ける」とPFP1位を認定する声も出た。

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「ボクシングの聖書」と呼ばれるリング誌。17階級の垣根を越えた最強ボクサーを格付けするPFP最新版で、モンスターは自身最高位となる3位にランクインした。WBO世界ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)を抜いたが、識者で構成された評議会の中にはすでに「PFP最強」と認める声も出ている。

 井上の3傑入りを特集した記事によると、評議委員のアダム・アブラモウィッツ氏は「私はイノウエをPFPのNo.1に投票し続けるだろう」と力説。マーティン・ムルカヒー氏も「ナオヤ・イノウエは私のNo.1だ。100%の状態でない時にいかに対応するかという長年の懸念に彼は回答を出した。怪我とタフなチャレンジャー相手との戦いを乗り切り、チャンピオンシップラウンド(最終盤のラウンド)を勝ち取った。動きを見る限り、彼がベストだ」と太鼓判を押したという。

 一方、ライトヘビー級王者に輝き、4階級制覇王者となったサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)がPFPの1位に。ムルカヒー氏は「禁止薬物使用で汚れたカネロについては、そうは思えない」と井上と同じようなNo.1評価はできないと主張。「PFPの1位から6位まではさほど大きな差はない。証拠以上に感覚的な比重が大きくなるのが、PFPというものだろう」と持論を展開していた。

 WBSS準決勝のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)までのバンタム級世界王者との3戦は合計441秒で倒してきた。5階級制覇王者のドネア戦では2回に右目の上をキャリアで初めてカット。「ドネアが2人に見えた」と語るほど視界を奪われる展開で、流血の死闘となったが、井上は11ラウンドに左のボディでダウンを奪った。キャリアで初めて訪れた逆境で強さを見せたことで、井上株はさらに上昇。日本人ボクサーがPFPの頂点に立つ夢に一歩近づいた。

(THE ANSWER編集部)


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