スコットランド協会、WRへの“謝罪拒否” 寄付で決着、BBC記者「しこりの残る結果」
落としどころは「罰金」ではなく「寄付」
「WRはスコットランド協会からの謝罪を求めていたが、それはなかった。また、スコットランド協会はWRと共に遺憾を表す共同声明を求めていたが、それもなかった。これは妥協案としての解決策だった」
両者が妥協点を探った上での落としどころが、スコットランド協会の「寄付」という結末だったという。
「WRはこのお金を『罰金』としているが、スコットランド協会は『寄付』と呼んでいる。WRはこの金銭を台風の被害の地域に直接送ってほしかったが、スコットランドラグビー協会はその代わりに、災害被害の寄付として渡してくれるだろうとWRに送るという」
スコットランド協会はあくまで罰金という形は拒否し、台風被害に対する寄付として着地させた。同記者は「このことによって、この問題は終結したが、両サイドにしこりの残る結果となった」と締めくくっている。
数々の美しいスポーツマンシップがクローズアップされたラグビーW杯だが、スコットランド協会の振る舞いは後味の悪いものを残してしまった。
(THE ANSWER編集部)