[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

日本女子、ストレート負けで2大会連続銀 伊藤美誠が世界3位に奮闘も、高い中国の壁

卓球のJA全農ワールドカップ(W杯)団体戦の女子決勝が10日、東京体育館で行われ、世界チームランク2位の日本は同1位の中国に0-3で敗戦。2大会連続4度目の銀メダルとなった。2011、13、18年大会に続く4度目の決勝だったが、全て中国に敗戦。五輪、世界選手権、W杯の3大大会の団体戦では、1971年世界選手権以来48年ぶりの中国戦勝利はならず、卓球王国にW杯9大会連続11度目の優勝を許した。

女子日本代表の伊藤美誠【写真:Getty Images】
女子日本代表の伊藤美誠【写真:Getty Images】

卓球W杯、日本は“四度目の正直”叶わず、中国は9連覇

 卓球のJA全農ワールドカップ(W杯)団体戦の女子決勝が10日、東京体育館で行われ、世界チームランク2位の日本は同1位の中国に0-3で敗戦。2大会連続4度目の銀メダルとなった。2011、13、18年大会に続く4度目の決勝だったが、全て中国に敗戦。五輪、世界選手権、W杯の3大大会の団体戦では、1971年世界選手権以来48年ぶりの中国戦勝利はならず、卓球王国にW杯9大会連続11度目の優勝を許した。

【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」(W-ANS ACADEMYへ)

 第1試合のダブルスは、主将の石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)組が、世界ランク1位・陳夢、同2位・劉詩文の組と対戦した。第1ゲームは先制点を奪い、5-3と一時リードしたが、結果的に7-11で先取された。

 第2ゲームは9-11。第3ゲームは平野の回転をかけたリターンなどで相手のミスを誘うと、石川もフォアスマッシュを炸裂させ、5連続ポイントで5-1とリードした。得点を奪うたびに向かい合って拳を握る。息の合ったプレーで10-7のゲームポイントとしたが、ここから5連続失点。女王の驚異の粘りにストレート負けした。

 第2試合のシングルスでは、エース・伊藤美誠(スターツ)が世界ランク3位・孫穎莎と激突した。10月のドイツオープン決勝で敗れた相手に対し、前に出る持ち前の積極的な攻撃でスタートから5連続ポイント。しかし、徐々に対応され、今度は5連続失点で同点に追いつかれた。一進一退の攻防が続き、最後は相手のフォアが外れ、11-8で第1ゲームを先取した。

 第2ゲームも強打を武器に攻める。パワー型の相手に臆せず、自分のプレーを徹底し、9-4とリード。5連続失点で同点に追いつかれたが、10-9から強烈なバックハンドを決めて2ゲームを連取した。第3ゲームはミスもあり6-11。第4ゲームも勢いに乗った相手を止めきれず9-11で落として追いつかれた。

 火花散る最終ゲーム、スティックバルーンの音とともに「ニッポン」コールが鳴る。10-7でマッチポイントとしたが、10-9から相手のチキータでリターンエースを許す。さらに連続失点で接戦を落とした。日本ファンのため息が響く一方で、中国国旗が揺れる。敗れた伊藤は天を仰いだ。

 第3試合は、平野が劉詩文に敗れ、4度目の準優勝。最新の世界ランクの6位まで中国勢が占め、今大会は同4位の朱雨玲を除く5人で構成された絶対女王を崩せなかった。この日出場した日本勢は、伊藤が7位、石川が8位、平野が10位だった。

 今大会は、東京五輪と同じ会場でテスト大会として行われ、五輪と同じく第1試合にダブルス、第2試合以降にシングルスを最大4試合実施。12か国で争われ、1990年の第1回大会以来29年ぶりの日本開催で、東京五輪に向けた前哨戦だった。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


W-ANS

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集