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井上尚弥、戦前の“弱点一蹴”に敵地メディア脱帽「顎は日本刀のよう。破壊不能だ」

ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム決勝はWBA&IBF王者・井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちを収め、WBSS制覇を果たした。打たれ強さとスタミナを疑問視していた敵地のフィリピンメディアは「顎は日本刀のよう。破壊不能だ」と高く評価。プロ18戦で窮地を迎えたことのなかったモンスターの“弱点”にも二重丸をつけている。

井上尚弥【写真:荒川祐史】
井上尚弥【写真:荒川祐史】

打たれ強さとスタミナに二重丸「ドネアのベストショットを何本も受け止めた」

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム決勝はWBA&IBF王者・井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちを収め、WBSS制覇を果たした。打たれ強さとスタミナを疑問視していた敵地のフィリピンメディアは「顎は日本刀のよう。破壊不能だ」と高く評価。プロ18戦で窮地を迎えたことのなかったモンスターの“弱点”にも二重丸をつけている。

「ドネアはレジェンドだが、イノウエは恐怖のモンスター」と特集したのは、フィリピンメディア「スピン」だった。5階級制覇王者でフィリピンの英雄ドネアを退治した若き王者・井上について、特集では戦前時点の弱点予想を紹介した。

「ナオヤの鎧に傷が存在するなら、それはスタミナと耐久性だろう。彼は過去2戦を合計3ラウンドで終えていた。16年9月から10ラウンド以上戦っていない。1試合平均たったの5.2ラウンドだ」

 しかし、終盤にもつれ込んだ接戦の最後、井上が強さを見せた。記事では「残酷な戦いは10、11、12ラウンドに及んだ。強者だけが生き残る“チャンピオンシップ・ラウンド”でドネアの経験はイノウエの若さに凌駕された」と脱帽した。

 11回でこの日最初のダウンを奪うなど、スタミナを見せつけた井上。そのまま一気に有利な展開とし、3-0の判定勝ちに持ち込んだ。これにより、不安視されていた懸念事項も払拭したという。

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