井上尚弥がWBSS動かす 優勝で昇級ならSバンタム級開催へ「我々は彼を愛している」
現階級残留なら「バンタム級大会を行うことはないでしょう」
「シーズン3でイノウエとバンタム級大会の関連性について話しましょう。仮にイノウエが優勝した場合は、陣営とすぐに話し合いを持つことになります。イノウエは来季どんな計画なのか。彼がスーパーバンタム級に昇級を決断した場合、我々はその階級で大会を新設します。彼がバンタム級に残留した場合は、2年連続ではバンタム級大会を行うことはないでしょう」
ドネア戦がバンタム級に転向後、4試合目となる井上。今大会で優勝すれば、陣営サイドと来季のプランについて話し合う予定という。そしてモンスターの意向次第で、スーパーバンタム級大会を新設する方針と明かした。
シーズン1はクルーザー級とスーパーミドル級、シーズン2ではクルーザー級とスーパーライト級、バンタム級の3大会がそれぞれ開催された。クルーザー級大会は2年連続で開催されているが、「それは特例」とザワーランド氏は語る。
「(シーズン1のクルーザー級優勝)オレクサンドル・ウシクは4団体のベルトを統一しましたが、彼は(ヘビー級に)転向する方針だったので、ベルトはオープンになりました。同じメンバーで2シーズンを戦うことはストーリーライン的に実に勿体ない。私は彼(井上)がWBSSを愛していることを知っています。我々も彼を愛しています。もちろん、今大会後に彼と話し合うことになるでしょう」
バンタム級転向後は世界王者経験者を相手に3試合でわずか441秒という、圧巻の秒殺劇を続け、一気にその名を世界に知らしめた井上。WBSS制覇後に、現時点で適正階級を自認するバンタム級に留まるのか。それともスーパーバンタム級に昇給し、新設大会に殴り込みをかけるのか――。まずはドネアを倒すことに全神経を傾けるが、その先の決断にも注目が集まる。
(THE ANSWER編集部)