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井上尚弥の「世代交代」発言歓迎 ドネア、今後も現役続行「力がある限り全力で…」

ボクシングのWBA・IBF世界バンタム王者・井上尚弥(大橋)が、11月7日にさいたまスーパーアリーナで世界5階級王者ノニト・ドネア(フィリピン)とワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で戦う。30日夜に母国・マニラから来日したドネアは31日、都内で練習を公開。打倒・モンスターに向けて調整を進めた。

公開練習を行うノニト・ドネア【写真:浜田洋平】
公開練習を行うノニト・ドネア【写真:浜田洋平】

モンスターVSフィリピンの閃光、試合後もまだまだ現役「ボクシングを愛している」

 ボクシングのWBA・IBF世界バンタム王者・井上尚弥(大橋)が、11月7日にさいたまスーパーアリーナで世界5階級王者ノニト・ドネア(フィリピン)とワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で戦う。30日夜に母国・マニラから来日したドネアは31日、都内で練習を公開。打倒・モンスターに向けて調整を進めた。

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 拠点を置く米国でトレーニング後、マニラで時差調整を兼ねた2週間のキャンプを行っていた。マネジャーを務める妻・レイチェルさん、父でトレーナーのノニト・ドネア・シニア氏ら約10人を連れ、8月の決勝発表会見以来の来日。28日には井上が練習を公開し、「キャリアを警戒している」と話していたが、ドネア自身が思う強みも同じようだ。判定など終盤までもつれ込むのか、早期KO決着になるのかも含め、練習前の会見でこう語った。

「これだけ経験を積んだ自分が試合を通して何を学んだかというと、適応能力だと思う。(早い回で)終わらせるという話だが、賢く立ち回る展開になれば、もちろんそうする。打ち合うなら打ち合う。自分が勝つためにやるべきことをやる。(判定決着は)そうならない可能性が大いにある。なぜならこの階級にないパワーをお互いに持っているからだ」

 26歳の井上に対し、16日で37歳になるベテラン。スピードやパワーの衰えを指摘する声もあるが「今も20代の頃のようなトレーニングをしているし、自分のスピードとパワーは若い頃のものを保っている。さらに経験が積み重なっている」と一蹴。この日はシャドー、ミット打ちなど約10分間の公開で、切れ味鋭い動きを見せて順調ぶりをうかがわせた。

 28日には、井上が「本当に世代交代だと思う。テクニックを盗んできた相手ですし、決勝で戦えるのは誇り」とコメント。これについて感想を問われたドネアは「そのコメントは特に挑発というか、悪いコメントではないと思う。自分自身の強さを証明するのはどの年代にも大切なこと。彼が世代交代をすると宣言することで、自分自身の強さを見せていくことが大切だと思います」と真摯な姿勢を貫いた。だが、モンスターのコメント通りにさせるつもりはもちろんない。

「彼の世代があれば、自分の世代がある。若い世代にとって我々の世代が大きな壁になっているというのは事実。彼がそれを超えるのか、壊していくのかわからないが、お互いに戦いに挑み合い、戦うことが大事。私自身トレーニングを重ねて、その壁を強固に、より高く作り上げていっている。その大きな壁に全てを懸けて戦っていく」

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