奥原希望、初の世界ランク1位も…「物足りなさを感じている」と語る理由は
長野県出身の奥原、台風被害を慮る「地元に良いニュースを」
厳しい戦いの中で、満足することなく走り続ける。今回の欧州遠征は、関東・中部・東北の各地方に大きな被害をもたらした台風19号「ハギビス」の影響により、当初12日に予定していた移動便が欠航。移動日がずれこみ、到着翌日に試合が始まる厳しいスケジュールの中での戦いだったが、一定の結果を残した。
長野県出身の奥原は「空港であんなに長く過ごしたのは初めてだったし、どうなるのかなという不安の中で遠征をするのも初めてだった。現地に着いて、SNSなどを通じて知ったところでは、地元の被害もすごく大きくて、友だちからは実家の心配をしてくれるメッセージも多かった。まだ復興には時間がかかると思う。私もできることは少ないですけど、また遠征が続くので、バドミントンを一生懸命にやりながら、地元に良いニュースを届けられるように頑張りたい」と今後も力強く戦い続けることを誓った。
長旅から帰ったばかりだが、6日後の11月4日には、次戦の福州・中国オープンに向けて再出発する。タイトルを取り、胸を張れる世界1位になるための挑戦は、続く。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)