「日本のファンに心から感謝伝えたい」 NZ選手が3位決定戦に誓った“最後の1勝”
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は26日、横浜国際総合競技場で準決勝が行われ、王者ニュージーランドはイングランドに7-19で敗れ、史上初となる3連覇には届かなかった。この日、SHとして先発出場したアーロン・スミスは試合後、「プラン通りの戦い方ができなかった」と淡々と試合を振り返った。
先発SHスミスが宣言「日本のファンの皆さんに最高のパフォーマンスを」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は26日、横浜国際総合競技場で準決勝が行われ、王者ニュージーランドはイングランドに7-19で敗れ、史上初となる3連覇には届かなかった。この日、SHとして先発出場したアーロン・スミスは試合後、「プラン通りの戦い方ができなかった」と淡々と試合を振り返った。
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今大会、ここまで圧倒的な強さを誇ったオールブラックスの牙城が崩れた。フォワードとバックスをつなぐスクラムハーフとして試合の舵取りを担ったスミスだが、「敵陣になかなか攻め込めなかった。相手のディフェンスが本当に良かった。ミスの後の処理やターンオーバーでも相手が勝っていた」と、相手を称えるしかなかった。
史上初の3連覇を目指す道は途絶え、W杯の連勝記録も18でストップ。さらに、試合後に発表された最新の世界ランキングでは1位から2位に陥落してしまったが、まだもう1試合、11月1日に3位決定戦が残されている。
イングランドのエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)が「日本でオールブラックスは日本代表に次ぐ第2のチーム」と語るように、この日も客席を埋めた多くの日本人ファンは黒のジャージやTシャツを身にまとった。来日以来、どこへ出掛けても大歓声を受けるオールブラックスは、積極的にイベントに参加。来日直後、日本の高校生や大学生と交流する機会を持ったCTBアントン・リナートブラウンは「地域やコミュニティーと共にあるのがオールブラックスの姿」と話すなど、オールブラックスもまた日本を我が国のように愛している。
そんな背景もあり、ミックスゾーンで最後の質問に答え終わると、スミスはこう付け加えた。
「日本のファンがこれまでサポートしてくれたことに対して、心から感謝を伝えたいと思います。素晴らしいファンのサポートを受けています。我々にはあと1試合残っているので、オールブラックスとして最高の試合をして、日本のファンの皆さんに最高のパフォーマンスをお見せしたいと思います」
ニュージーランドのファンのために、ニュージーランドから日本まで応援しに来ているファンのために、そして日本のファンのために、3位決定戦では再びオールブラックスらしい試合を見せ、白星で締めくくりたい。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)