ウッズ、会場敷地外の大声援に「ビックリしたよ」 台風被害に沈痛も、単独首位浮上
米男子プロゴルフ(PGA)ツアーで日本初開催のZOZOチャンピオンシップは26日、千葉・アコーディア習志野CC(7041ヤード、パー70)で25日に雨天順延となった第2ラウンドが行われた。首位タイで出た米ツアー歴代2位の81勝を誇るタイガー・ウッズ(米国)は、7バーディー、1ボギーの64で回り、通算12アンダーで2位のゲーリー・ウッドランド(米国)に2打差の単独首位。
大雨の影響で無観客試合、会場敷地外の道路から約30人ファン「タイガー!!」
米男子プロゴルフ(PGA)ツアーで日本初開催のZOZOチャンピオンシップは26日、千葉・アコーディア習志野CC(7041ヤード、パー70)で25日に雨天順延となった第2ラウンドが行われた。首位タイで出た米ツアー歴代2位の81勝を誇るタイガー・ウッズ(米国)は、7バーディー、1ボギーの64で回り、通算12アンダーで2位のゲーリー・ウッドランド(米国)に2打差の単独首位。1打差3位で出た日本人最多ツアー5勝の松山英樹(LEXUS)は8アンダーの4打差3位で終えた。
大雨の影響で無観客試合となったが、注目のウッズは報道陣や関係者など約80人を引き連れてスタートした。出だしの1番パー4でバーディーを奪ったが、2番パー4で残り1メートル半を外してボギー。4番パー4で第1打を放つと、ティーグラウンドのすぐそばにある会場敷地外の道路から約30人のファンが「タイガー!!」と一斉に声を上げた。無観客試合でも思わぬところから熱狂的なファンの声援を受け、ウッズは驚いたように軽く手を振った。
「4番にファンがいるのが見えた。いないと思っていたからビックリしたよ。会場に入る時にも(入り待ちの)ファンがいてビックリしたね」
ファンの思いに応えるスーパースター。6番パー5は第1打を左の林に入れ、フェアウェーに出そうとしたが、今度はラフへ。残り約200ヤードの第3打はグリーン左にこぼしたものの、好アプローチで寄せてパーでしのいだ。167ヤードの7番パー3は、ピン手前6メートルから上りのパットをねじ込みバーディーとした。
この日は10番左サイドの池の水がフェアウェーにまで溢れていたため、特別措置でティーグラウンドを大幅に前に設置。本来は376ヤードのパー4を140ヤードに短縮し、パー4のまま実施された。最低でもバーディーが欲しいホールで、ウッズはピン奥2メートルにつけてイーグルチャンス。しかしボール1つ分、右に外してバーディーに終わった。
11番パー4は約5メートルのパットを沈めてバーディー。13番でも1つ伸ばし、10アンダーでまたも首位に並んだ。17番パー4では、第2打をピン手前50センチにピタリ。関係者のまばらな拍手の中、バーディーを奪って冷静にスコアメークを続けた。最終18番でもスコアを伸ばし「いいスコアで回れたことに驚いている。グリーンは柔らかいし、アイアンは調子がいい。ボールはいつもピンの手前にあるので」とバーディー量産に満足げだった。
大雨の影響で安全を考慮し、無観客試合で開催。初日に約1万8000人を集めたが、豪雨で千葉は大きな被害を受けた。ウッズは「僕は大丈夫だった。とにかく無事でいてほしい。台風で死者も出ているので、台風の影響は大きい。僕はホテルにいるけど、引き続き皆さんには無事でいて欲しいです」と沈痛な面持ち。後半戦へ「今夜はしっかり食事をとるようにするよ。いいショットが打てているので、明日も同じようにプレーしたい」と意気込んだ。
勝てば通算82勝目で、サム・スニード(米国)が持つツアー最多勝に並ぶ。歴史的勝利で日本のファンを魅了する。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)