紀平に次ぐ2位発進、海外メディア「数年間、ユ・ヨンを追っているが…」

　フィギュアスケートのグランプリ（GP）シリーズ第2戦スケートカナダは25日（日本時間26日）、女子ショートプログラム（SP）で韓国の15歳ユ・ヨンが78.22点をマーク。女子史上11人目の3回転アクセルを決め、紀平梨花（関大KFSC）に次ぐ2位に入った。シニアのGPシリーズで鮮烈デビューを飾った新星に対し、海外メディアも高く評価している。

　韓国の新星が大仕事をやってのけた。ユ・ヨンは薄紫の衣装に身を包み、冒頭の3回転アクセルを着氷。これが、国際スケート連盟（ISU）公認大会で史上11人目の成功者となった。3回転ルッツ―3回転トウループ、3回転フリップを含め、すべてのジャンプを成功させた15歳。78.22点をマークし、紀平に次ぐ堂々の2位発進だ。

　ルーマニアのフロレンティナ・トーン記者が展開するスケート専門メディア「インサイド・スケーティング」ツイッターは演技直後、「我々は数年間、ユ・ヨンを追っている。なんとアメージングなスケーターに成長したことか。彼女はスケートカナダ2019で驚くべきスケートを披露、飛ぶようなトリプルアクセルを見せ、立派だった」と称賛した。

　さらに、順位確定後にも「ユ・ヨンは1か月前のロンバルディア杯において、我々のハイライトだった。彼女の大舞台での輝きにワクワクする。素晴らしい将来が待っている」と3位に入った先月のロンバルディア杯に続く躍進に賛辞を惜しまなかった。

　同じ15歳のアレクサンドラ・トルソワ（ロシア）らを上回り、2位につけたユ・ヨン。可愛らしいルックスでSNSで私服姿を公開すると「かわいすぎる」と日本のファンからコメントが届くなど、人気は集めてきた。日本とロシアが強さを発揮している女子戦線で躍進が期待される逸材が、GPシリーズ初戦で輝きを放った。