マラソンと競歩は札幌開催案も、ゴルフについては米ESPN記者「もう遅い」

　米男子プロゴルフ（PGA）ツアーで日本初開催のZOZOチャンピオンシップ(千葉・アコーディア習志野CC)が24日に開幕。米ツアー歴代2位の81勝を誇るタイガー・ウッズ（米国）が、13年ぶりに日本開催ツアーに出場し、首位発進するなど1万8536人の大ギャラリーが集まった。米スポーツ専門局「ESPN」のボブ・ハリグ記者は、今大会の取材で来日。来年には東京五輪を控えるが、酷暑への懸念について海外メディアはどう捉えているのだろうか。

　東京五輪のゴルフ競技は、男子が7月30日から4日間、初日から第3日は午前7時30分～午後3時30分、最終日は午後4時まで。女子は8月5日から4日間、同様の時間での開催を予定している。陸上のマラソンと競歩では、国際オリンピック委員会（IOC）が突如、札幌開催案を提示。開催地を巡って揺れているが、ゴルフ取材歴25年のハリグ記者は暑さについてこう語った。

「私自身、海外メディアとしては暑さというものは、あまり大きな問題だと思っていません。なぜなら、アメリカ本土で行われるPGAツアーでも、夏のイベントではいくつか凄い暑さの中でやっているので、選手たちはそんなに慣れていないわけではない。華氏90度（摂氏32.2度）くらい。あとは湿気が凄くある。

　例えば、アメリカではメンフィス、デトロイト、ミネソタの大会などがそう。アメリカ国内でも暑いというより、酷暑のような感じです。確かに暑さの中でやることは理想ではないけど、選手たちにとってはそんなに悩ませるものではないと思います」

　米ツアーでは、毎年当然のように夏もツアーを実施している。昨年8月の海外メジャー・全米プロゴルフ選手権は、ミズーリ州セントルイスのベルリーブCCで開催。酷暑の中での大会だった。現地で取材していたハリグ記者は「もう死ぬほど暑かった」と振り返った上で「死ぬほど暑かった中でも選手たちは生き残ったし、大丈夫だったから（東京五輪も）大丈夫じゃないかな」と語った。