日本、格上・南アと大熱戦 3-5で前半終了、田村優がPG成功 後半で逆転なるか
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、東京スタジアムで準々決勝が行われ、日本と南アフリカが4強入りをかけて激突。過去2度の優勝を誇る強豪に対し、前半は日本が3-5とリードを許して折り返した。
準々決勝、初の8強入り日本と優勝2度の強豪・南アフリカが激突
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、東京スタジアムで準々決勝が行われ、日本と南アフリカが4強入りをかけて激突。過去2度の優勝を誇る強豪に対し、前半は日本が3-5とリードを許して折り返した。
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日本にとっては初めての決勝トーナメント。歴史的瞬間を見届けようと、スタンドは超満員の日本のファンであふれた。試合前の国歌斉唱では早くも感極まったのか、SH流大が涙する場面も。この日は16年に亡くなった元日本代表・平尾誠二さんの命日でもあり、並々ならぬ覚悟で4強入りをかけた決戦に挑んだ。
両チームは4年前に1次リーグで対戦。日本が34-32で劇的な逆転勝ちを飾り、「ブライトンの奇跡」「スポーツ界最大の番狂わせ」など世界中から称賛を浴びた。南アフリカにとっては忘れられない屈辱の一戦。今大会前の9月6日に行われたテストマッチでは41-7で勝利したが、W杯の舞台で2度敗れるわけにはいかない。
先手を取ったのはリベンジに燃える南アフリカだ。前半4分、日本陣内でのスクラムで押し込み、SHデクラークが供給したパスを左サイドで受けたWTBマピンピがタックルをものともせず左隅に抑えた。コンバージョンは外したが、5-0と先制に成功する。
前半10分には南アフリカのPRムタワリラが、PR稲垣啓太への危険なタックルでシンビン(10分間の一時退場)で日本は一時、数的優位となる。15分にはマイボールスクラムから左サイドへ展開。WTB福岡堅樹が一気にゲインしゴールに迫るが、反則でチャンスを逃す。それでもその5分後には、今度は相手の反則で得たペナルティゴール(PG)をSO田村優が確実に決めて3点を返す。
日本は南アフリカの長所であるスクラムで一歩も引かない。1次リーグでも体を張り続けたFW陣が、世界最高峰の相手と五分に渡り合い、主導権を握らせなかった。前半終了間際には、相手ボールで自陣の左ラインアウトから中央に展開されて防御を突破される。インゴールまで運ばれ、痛恨のトライを奪われたかに見えたが、その前にボールを持っていた相手に反則があったとして取り消しに。冷や汗をかいた日本は、優勝候補相手に大健闘で前半を折り返した。
勝者は27日の準決勝でフランスを破ったウェールズと対戦する。
(THE ANSWER編集部)