南アフリカの“小さな巨人”コルビ 小兵WTBの世界的躍進に「様々な貢献の仕方がある」
ラグビー日本代表と20日に準々決勝で対戦する南アフリカは16日、東京都内で記者会見を行い、俊足WTBチェスリン・コルビとSHハーシェル・ヤンチースが出席した。
準々決勝で激突する日本を称賛「エキサイティングなラグビーをする」
ラグビー日本代表と20日に準々決勝で対戦する南アフリカは16日、東京都内で記者会見を行い、俊足WTBチェスリン・コルビとSHハーシェル・ヤンチースが出席した。
身長170センチと小柄ながら、世界屈指のスピードでトライを決め続けるコルビ。日本が誇る松島幸太朗や福岡堅樹といったトライゲッターも小柄ながらも大活躍を続けていることを受け、海外メディアから「体の小さなウイングが世界的なトレンドになってきたと思うか」との質問が飛んだ。すると、コルビは「僕は迫力のあるダイナマイトな体はしていないけれど……」と笑いながら言葉を続けた。
「ラグビーは選手の持つ特性によって、チームに様々な貢献の仕方があると思う。どんな体格の選手でもベストを尽くしてチームのためにプレーしている。僕も同じで、南アフリカのためにベストを尽くしたいと思っています」
2015年の前回大会で南アフリカは日本に敗れたが、今年9月のテストマッチでは大勝を記録。コルビは「前回大会と比べて、今回は世界的にラグビーのスタイルが変わって、より技術的な面にフォーカスされた試合が多いと思う。もちろん、前回大会で負けたことは承知しているが、今回は新たな挑戦。試合を楽しみにしているよ」と、20日の準々決勝を心待ちにした。
日本の印象について聞かれたヤンチースが「日本は確かに展開の早いラグビーをする」と答えると、コルビは「日本は間違いなくエキサイティングなラグビーをする。パス回しがよく、ボールを外に展開するのは自分の好きなスタイルでもある」と返答。日本対策については、異口同音に「自分たちの計画通りのプレーをして、自分たちのペースで試合を進めていきたい」と話した。
自国開催、かつ史上初のベスト8進出で勢いに乗る日本を相手に、世界屈指の強豪国がどんなプレーを展開するのか。運命の対戦は、20日午後7時15分、東京スタジアムでキックオフを迎える。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)