スコットランド戦実現の裏で… 大会幹部が明かす献身的努力「夜明け前から点検」
ラグビーの国際統轄団体ワールドラグビー(WR)とラグビーワールドカップ(W杯)2019組織委員会は15日、都内で記者会見を行い、13日で終えたプール戦について総括した。嶋津昭事務総長は台風19号が通過直後の13日に行われた日本対スコットランド(横浜)について「組織委員会、WR関係者、開催スタジアムの関係者、スタッフたちの献身的な努力のおかげ。深く頭を垂れて感謝したい」と話した。
大会幹部がW杯プール戦を総括 台風直撃で3試合中止「損失を考えて決断は正しかった」
ラグビーの国際統轄団体ワールドラグビー(WR)とラグビーワールドカップ(W杯)2019組織委員会は15日、都内で記者会見を行い、13日で終えたプール戦について総括した。嶋津昭事務総長は台風19号が通過直後の13日に行われた日本対スコットランド(横浜)について「組織委員会、WR関係者、開催スタジアムの関係者、スタッフたちの献身的な努力のおかげ。深く頭を垂れて感謝したい」と話した。
近年稀に見る大型台風19号が日本を直撃したため、12日のニュージーランド対イタリア、イングランド対フランス、13日のカナダ対ナミビアの3試合が中止となった。当日朝まで開催可否が分からなかった13日の日本対スコットランド戦は両チームともに決勝トーナメント進出をかけた一戦となっただけに、スコットランド協会が順延などの特別措置をとるように強く求める一幕もあった。
WRのアラン・ギルピン統括責任者は改めてスコットランド協会の発言に対して遺憾の意を示した上で、「開幕前から決まっていた規定であり、今大会から始まったものではない。危険な台風が迫る中で、何よりも安全を考えるのが第一。全てのチームに対して公平かつ一貫性を持った対応ができた」と断言。3試合が中止になったことで「細かくは計算していないが、放映権、スポンサー料等で財政的なコストは生じていることは確か。そういった損失を考えても、中止の決断は正しかった」と、W杯史上初となった試合中止の措置を振り返った。