オーストラリア、順位未確定も準々決勝はイングランド想定「意味を持つのは土曜日」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は11日、静岡・エコパスタジアムでD組のオーストラリア対ジョージアを開催。台風19号が近づいている影響で強い風雨が吹きつける悪条件で行われた試合は、世界ランク6位オーストラリアが同13位ジョージアの防御に苦戦するも、27-8で勝利した。4トライを決めたオーストラリアは勝ち点16で暫定1位に立ったが、試合後の会見ではメディアは2位通過を想定。準々決勝で対戦する公算の高いイングランドについての質問を並べた。
D組暫定1位も、最終順位決定は13日のウェールズ対ウルグアイ次第
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は11日、静岡・エコパスタジアムでD組のオーストラリア対ジョージアを開催。台風19号が近づいている影響で強い風雨が吹きつける悪条件で行われた試合は、世界ランク6位オーストラリアが同13位ジョージアの防御に苦戦するも、27-8で勝利した。4トライを決めたオーストラリアは勝ち点16で暫定1位に立ったが、試合後の会見ではメディアは2位通過を想定。準々決勝で対戦する公算の高いイングランドについての質問を並べた。
悪天候の中、オーストラリアはジョージアが誇る鉄壁の防御に苦戦。前半を10-3と1トライ1ゴール差で折り返すと、後半も30分過ぎまで17-8と僅差のまま。だが、最後に集中力を高め、残り6分で2トライを挙げて逃げ切った。
終盤まで苦しい試合展開だったが、マイケル・チェイカ・ヘッドコーチ(HC)は試合後、「こういう天候では、ボールを保持することは非常にトリッキー。それでもボールキャリーはできていた」とチームを評価。特に、これまで弱点とされていたFW陣の健闘を称え、「スクラムもよく対抗したし、フィジカル面でも頑張った。スピードも上がっている」と評価した。
この日の勝利を受け、オーストラリアは勝ち点16でD組の暫定1位に立った。だが、同組には13日にウルグアイ戦を残すウェールズが3戦全勝、勝ち点14で控えている。そのため、オーストラリアに1位通過の可能性は残されているものの、豪州メディアは2位通過を“確信”。準々決勝ではC組1位イングランドと対戦すると想定し、記者会見ではイングランドに対する質問を繰り返した。
チェイカHCも何のためらいも見せずに質問に応じ、「これまでの成績は関係ない。これから意味を持つのは土曜日(19日)の試合だけ」と早くも戦闘モード。イングランドを率いるオーストラリア出身のエディー・ジョーンズHCに対しても対抗心をチラリ。12日の試合が中止となったため、イングランドが準々決勝まで2週間の準備期間を得られることに対し、「彼(エディー)がイングランドに有利だと言っていたのは知っている。そこまで言うなら、十分に準備して勝たなければおかしいですよね」とやり返した。
果たして、オーストラリアがイングランドと対戦することになるのか。13日のウェールズ対ウルグアイで運命は決まる。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)