もう負けられない一戦 フィジーがジョージアに前半7-3、大雨の花園が白熱
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は3日、大阪・大阪・東大阪市花園ラグビー場D組の世界ランク11位・ジョージアと同12位・フィジーが激突し、フィジーが7-3とリードして前半を折り返した。フィジーは試合前にウォークライ(戦いの雄たけび)として力強い「シビ」を披露。オールブラックスの「ハカ」のような儀式にラグビーファンの熱気が漂った。
D組ジョージア-フィジー
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は3日、大阪・大阪・東大阪市花園ラグビー場D組の世界ランク11位・ジョージアと同12位・フィジーが激突し、フィジーが7-3とリードして前半を折り返した。フィジーは試合前にウォークライ(戦いの雄たけび)として力強い「シビ」を披露。オールブラックスの「ハカ」のような儀式にラグビーファンの熱気が漂った。
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雨交じりの曇り空で幕を開けた“西の聖地”花園の一戦は、早くも照明が点灯。スタンドで雨具を着た大勢のファンが見守る一方で、フィールドでは熱い火花が散った。膠着状態の続いた前半15分。ジョージアが先制のペナルティゴールを決め、一度はスタンドのジョージア国旗が揺れた。しかし、ボールは外れており、取り消しに。直後にフィジーの反撃が待っていた。
19分、フィジーはハーフウェーライン付近から前方にキックパスを送ると、左タッチライン際で楕円形のボールが不規則に跳ね、ギリギリでラインを割らず。走り込んだWTBセミ・ラドラドラがボールを奪い、パスを受けたCTBワイセア・ナヤザレブが抜け出してゴール左にトライを決めた。コンバージョンも決めて7-0と均衡を破った。
雨脚は強くなり、両チームともボールを滑らせる場面が目立つ。前半30分を過ぎ、反撃に転じたいジョージアは自陣残り10メートルのピンチからマイボールスクラム。オフロードパスを含めた華麗なパス回しで一気に相手陣内に攻め込んだ。最後は残り50センチの攻防。互いにタックルを浴びせ続けた末、最後はトライ寸前でジョージアがノックオンを取られた。ペナルティゴールを決めて4点差に迫った。
ジョージアは23日に行われた世界2位ウェールズとの初戦で14-43と大敗発進だった。29日の第2戦に敗れたら決勝トーナメント進出が極めて厳しくなっていたが、25日に格上フィジーを撃破したウルグアイを33-7で一蹴。1次リーグ最終戦の11日に同6位のオーストラリア戦を残すだけに、負けられない一戦だ。
21日の初戦でオーストラリアに21-39で敗れたフィジー。ウルグアイ戦で2連敗となり、後がない状況だ。相手のジョージアと同様、最後に格上のウェールズ戦(9日)が残り、もう負けられない。2日時点で全チームが2試合を終えたD組の勝ち点は、ウェールズ9、オーストラリア6、ジョージア5、ウルグアイ4、フィジー2となっている。
(THE ANSWER編集部)