大会公式SNSも注目 話題の日本人「バクさん」が“世界最薄ジャージ”を着続けるワケ
ノーサイドの精神にしみじみ、全20チーム制覇へ肌寒い季節にも「まだ暑い」
自身も元ラガーマン。大阪・清水谷高から楕円形のボールを追い、夢中になった。聖地・花園でのプレーはかなわず「家は近所でしたけど、はるかに遠かったです」と屈託なく笑う。関西大でも同好会でラグビーを続け「今はおっちゃんだけのチームでやっています」と、大阪の「惑惑ラグビークラブ」で楽しんでいるという。
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28日には、日本が世界ランク2位のアイルランドを撃破した大熱狂の試合を観戦。「めちゃめちゃ感動しました。やばかったです。こんな声になりました」と、しゃがれた声が熱の高さを物語る。試合後にはノーサイドの精神を改めて感じる瞬間があった。
「昨日の試合なんかでも、終わってアイルランド人はショックやと思うんですけど、こっちに来て『おめでとう』って言ってハグしてくれた。いいなと思いましたね。ラグビー、めっちゃ楽しいんで、是非、スタジアムに足を運んでください」
29日のオーストラリア対ウェールズが今大会9試合目。残りの観戦予定は18試合もあって大忙しだが、目標は応援しながら出場20チームのボディーペイントをコンプリートすることだ。大会は11月2日の決勝まで続く。連日の熱い戦いも秋に入り、夜になれば肌寒くなる季節にも「いやいや、全然。まだ暑いですね。2月の花園でもやったことありますから」と、“世界最薄ジャージ”に込めた魂を燃やす。
ラグビーの魅力に虜となり、海外ファンと交流しながら世界的祭典でそれを発信する。「日本のスーパーファン」がフィールド外で見せる1か月半の“活躍”も、盛り上がりに一役買っているようだ。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)