[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

大坂なおみ、復活Vは“大会中の緩急”が鍵 強化本部長称賛「ジョコビッチの勝ち方」

テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は22日、シングルス決勝を行い、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)が同41位アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)に6-2、6-3で大会初優勝を果たした。大会5度目の本戦出場で1995年の伊達公子以来、日本勢24年ぶりの大会制覇。1月の全豪オープン以来となるツアー4勝目となり、3歳まで過ごした故郷・大阪のファンに復活を印象付けた。

故郷で復活Vの大坂なおみ【写真:Getty Images】
故郷で復活Vの大坂なおみ【写真:Getty Images】

日本テニス協会の土橋強化本部長「わざとエンジンを上げない」

 テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は22日、シングルス決勝を行い、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)が同41位アナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)に6-2、6-3で大会初優勝を果たした。大会5度目の本戦出場で1995年の伊達公子以来、日本勢24年ぶりの大会制覇。1月の全豪オープン以来となるツアー4勝目となり、3歳まで過ごした故郷・大阪のファンに復活を印象付けた。

 試合後、日本テニス協会の土橋登志久強化本部長が取材に対応。圧倒した決勝について「ほぼ完ぺき。ちょっと最後は勝ちを意識して力んだところがあったけど、誰でもやること。100点満点以上の成果だったと思います」と称えた。準々決勝は過去3戦全敗だった“天敵”ユリア・プティンツェワ(カザフスタン)を倒した。「絶対勝つんだという気持ちでスイッチが入った。ドローにも恵まれて、自分を奮い立たせる動機付けになった。そこから見事だった」と復活の兆しを感じ取っていたという。

 今大会を通じて、パワーテニスと力を抑えたショットを使い分ける場面に応じたプレーを披露。成長したスタイルを垣間見せた。土橋氏は「今回は丁寧に戦っていた。あえて落として、自分の得意な(力強い)ショットが同じスピードなのに相手の目をごまかした。緩急をつけてより効果的に打てていたので、無理なくエースやウィナーを取れていた」と目を細めた。

 さらに「私はあえて距離を置いているので中のことは詳しくわからない」と踏まえた上で「原点、勝っていた時に何をやっていたかを考えてやっていた。ペースを落とすというのは、相手に打たれるようなイメージがあるけど、相手にとってはそれだけでも脅威」と説明。パワーに頼らず、丁寧なプレーでペースを落とすことでミスが減る。自滅がなくなる大坂は、相手にとってやりにくい。土橋氏は「明らかに大事な時のミスは減っている」と分析した。

 18日の初戦は、世界ランク181位のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)に7-5、6-4で勝利を収めた。しかし、序盤はミスが目立ち、ペースをつかめなかった。「全米が終わって休んで、試合から離れている。負けからの最初の試合で硬くなる」と原因を挙げ、さらに「例えばグランドスラムを取れる選手は、グランドスラムの1週目にわざとエンジンを上げないで、低いところにあえて保っている。男子でいえばジョコビッチ。そういう選手の勝ち方に似ていたと、今日の決勝を見ていて感じました。それだけポテンシャルが高い」と話した。大会の全4試合を通じて見せた大坂の戦い方を称賛した。

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集