「いかに日本を強く愛せるか」 日本代表リーチ主将が明かすラグビーW杯の鍵
チームで掲げる「ベスト8」の目標、リーチが狙うもう一つの目標は…
では、最後の追い込みでは何を心掛けるべきなのか。「メンタル。メンタルをトップクラスにできるかが大事。メンタルがあって技術がある。試合中にしっかり状況判断できるメンタルが大事」。そう力強く言い切る横顔は、気持ちいいまでの潔さが浮かぶ。
【特集】「いかに日本を強く愛せるか」 日本代表リーチ主将が明かすラグビーW杯の鍵 / ラグビー リーチマイケル選手(GROWINGへ)
「走る力や戦術はもう大丈夫。あとは、いかにチームを愛するか。いかに日本を強く愛せるか。日本は本当に歴史が長いし、強いヤツがいっぱいいるし、いい文化もいっぱいある。なのに、あまり日本を知らない日本人が多い。代表ではチームみんなで日本の文化を勉強しています。日本についてもっと知った方がいい。そうすれば、しんどい時に個人にならないでチームとして頑張れる。どこかにその鍵があるはずです」
かつてフランス代表主将を務めたジャン・ピエール・リーブは「ラグビーは少年をいち早く大人にし、大人にいつまでも少年の心を抱かせる」と言った。リーチにとって、ラグビーは「面白いし難しい。難しいけど楽しい」ものだという。そんなラグビーの魅力を伝える最高の舞台でもあるワールドカップ。チームが掲げる「ベスト8」の目標と合わせ、もう一つ、リーチが心に抱く目標がある。
「僕が代表チームに入ったのは11年前。最初の頃に比べたら、今はとても強い思いを持ってプレーしています。代表になりたい選手が増えてきたけど、みんながなりたいと思う日本代表にしたいです。今回の大会で強い代表を見せて、みんなが憧れる代表にしたいです」
リーチマイケル。この好漢が日本代表キャプテンであることに、誰も異存はないだろう。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)