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南ア戦の勝利は日本ラグビーをどう変えたのか 元日本代表・真壁が語る2015年の後

真壁伸弥が語る、南ア戦の勝利が日本ラグビー界に与えた影響とは【写真:編集部】
真壁伸弥が語る、南ア戦の勝利が日本ラグビー界に与えた影響とは【写真:編集部】

2015年の大金星を受け、高まる日本代表への期待「そこのプレッシャーはすごい」

 世界の見る目も変わった。それまでテストマッチと言えば、世界ランク10位を外れるティア2のチームが主だったが、2016年からはウェールズ、オーストラリア、ニュージーランドら世界の強豪と試合を組めるようになった。アジア初開催となるワールドカップ2019日本大会が成功するように「他の国もしっかり協力的になってくれた」と話す真壁は、2015年の劇的勝利が「日本ラグビー界の環境を良くしたという自負はあります」と胸を張る。

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 2015年当時、「このままだと日本のラグビーはダメになる。何か形を残そう。勝って、その先どうに変わりたいかまで考えよう」と最も声高に訴えていたのが、元代表キャプテンの廣瀬俊朗氏だったという。その想いを今回の日本代表に受け継いでいるのが、現主将のリーチ・マイケルだ。自国開催のワールドカップでベスト8入りを掲げる日本代表は、2015年の勝利と想いを受け、確実に進化していると見る。

「今の日本代表はプレッシャーがすごいです。2015年のチームとは求められるものが違うから大変ですよ。あれ以上の結果を残さないといけない。『やっぱり2015年は強かったね』って言われるのが一番良くないわけですから、そこのプレッシャーはすごい。だから、僕たちと違うものを持っているし、今の日本はさらに強いと思います。結果を残して、ブレイブブロッサムズをあだ名で終わらせないようにしてくれると思います」

 2016年に就任したジェイミー・ジョセフHCが作り上げたチームについて、「まだまだこれから伸びる」と真壁。「戦い方に合った選手を揃えたという感じがするので、一人一人が自分の役割をもっと究めていけば、チームとして大会を通じて固まっていくと思う」と話し、最終登録メンバーに選ばれた31人に期待する。また、ジョセフHCが日本ラグビー界に与えた影響についても大きく評価する。

「ジェイミーが素晴らしいなって思うのは、日本はこういう戦い方をするというベースを作ったこと。最初、色々なメンバーを呼んでいたことに賛否両論ありましたけど、結果として誰が出ても同じようなラグビーができるようになった。たった4年間で日本ラグビーのレベルをすごく上げたという功績がある。その集大成としても今大会は頑張ってもらいたいですね」

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