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日本は「最悪の試合」に何を思ったのか 屈辱111失点に選手たちが味わった感情

バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)で1次リーグ3戦全敗となった世界ランク48位の日本は7日、同38位・ニュージーランドとの順位決定戦(東莞・東莞藍球中心)を行い、81-111で敗れた。NBAウィザーズの八村塁が膝の不調と疲労、主将のPG篠山竜青が左第1趾末節骨骨折で残り試合を欠場。10人で懸命に戦ったが、W杯初の開幕4連敗となり、前回大会のスペイン戦(104失点)を上回る日本の大会歴代最多失点となった。

日本代表は今大会4戦全敗中【写真:Getty Images】
日本代表は今大会4戦全敗中【写真:Getty Images】

ニュージーランドの3ポイントで大量54失点、試合後の選手たちコメント

 バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)で1次リーグ3戦全敗となった世界ランク48位の日本は7日、同38位・ニュージーランドとの順位決定戦(東莞・東莞藍球中心)を行い、81-111で敗れた。NBAウィザーズの八村塁が膝の不調と疲労、主将のPG篠山竜青が左第1趾末節骨骨折で残り試合を欠場。10人で懸命に戦ったが、W杯初の開幕4連敗となり、前回大会のスペイン戦(104失点)を上回る日本の大会歴代最多失点となった。

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 下を向いて歩く姿は、ショックの色を隠し切れないようだった。10人で戦った日本。重い足取りで取材エリアに現れた渡邊雄太(グリズリーズ)は、報道陣の質問に丁寧に答えた。声を震わせながら言葉を振り絞る。208センチの全身から悔しさをにじませた。

「相手も遊んでいたし、日本代表として恥をかいた。現状はそれが実力だと思う。自分自身、こんな試合になるとは思わなかった。相手の方が勝ちに対してハングリーだった。このままでは日本に帰れない。たくさん応援してくださっている方々もいて、代表合宿を一緒にやってきて最後に落ちたメンバーもいる中、選ばれた12人として絶対にやってはいけない試合をしてしまった」

 真面目な性格で責任感も人一倍強い。八村と篠山が欠場し、6日の練習後には「自分がしっかりやらないといけない」と意気込んでいた。しかし、やりたいことをできずに大量失点で敗北。簡単に前を向くことができない。

「本当に最悪な試合をしたと思う。チームとしても、本当に何もできてなかったですし、それ以前の問題。僕自身ももっといろんな役割をしなければいけないと思いながら試合に入ったけど、チームとしても全然機能せず、何もできていなかった。恥ずかしい試合をしてしまった。やっぱりよく走るチームに対して、途中から全然対応ができなかったし、最後は相手も遊んでプレーしていた」

 なんとか1勝をもぎ取ろうと、序盤からアップテンポで挑んだ。29-29で第1クォーター(Q)を終了。初勝利のにおいが漂いかけたが、次々と空中を舞うニュージーランドの3ポイントシュートにかき消された。3ポイントだけで54失点。強化試合で痛感した警戒ポイントを抑えきれなかった。

 1万5000人規模の会場が埋まったのは4割ほど。ほとんどが中国ファンだった。終盤はどちらのゴールにも大きな歓声が上がることはない。スタンド後方にいた日本人ファン数名による「ニッポン」コールが静かに響き渡った。

 八村や渡辺が台頭する以前から、日本の得点源として活躍してきた比江島慎は、先発に名を連ねた。独特のリズムによるステップでゴール下に切り込み、ゴールを狙った。しかし、19分16秒の出場で6得点。大粒の汗を拭ったが、充実感を得ることはできなかった。

「もっとボールを動かしてピックなどをかけていかないとズレも生じないし、相手も守りやすくなってしまう。相手に良いディフェンスをされて、そのまま速い展開からやられていた。そこをどうにかしないとこのままずるずる行ってしまう。みんなが点を取ろうという意識が強すぎたのも、また事実。もっとチームのために動くことを僕自身も含めてやっていく必要がある」

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