大坂なおみ、“勝利後の品格”で受賞 選考委員絶賛「真のロールモデルになった」
テニスの4大大会最終戦・全米オープンの4回戦で敗れ、大会連覇を逃した大坂なおみ(日清食品)が、「全米オープン・スポーツマンシップ賞」に選出された。3回戦の15歳コリ・ガウフ(米国)に勝利した後、号泣したガウフのもとに歩み寄って慰め、さらに共にインタビューを受けるように促し、会場から喝采を浴びた。この振る舞いがスポーツマンシップのお手本に値するとして、受賞が決まった。
3回戦での振る舞いが「全米オープン・スポーツマンシップ賞」選出
テニスの4大大会最終戦・全米オープンの4回戦で敗れ、大会連覇を逃した大坂なおみ(日清食品)が、「全米オープン・スポーツマンシップ賞」に選出された。3回戦の15歳コリ・ガウフ(米国)に勝利した後、号泣したガウフのもとに歩み寄って慰め、さらに共にインタビューを受けるように促し、会場から喝采を浴びた。この振る舞いがスポーツマンシップのお手本に値するとして、受賞が決まった。
これが自然にできるのが、大坂が世界で支持される理由だ。ガウフとの試合後、大坂はベンチに下がると何を思ったのか、ネット際を通り、相手ベンチに歩み寄った。そして、帰り支度をしていたガウフに声をかけた。何事か話し込むと、15歳は涙を堪えるようにして話を聞き入る。大坂はまっすぐに相手を見つめ、慰めるような素振りを取った。
圧勝後に繰り広げられた美しいスポーツマンシップ。会場からは自然と大きな拍手が沸き起こり、温かい空気に包まれた。実際のシーンを大会公式ツイッターはハートマークとテニスボールの絵文字を付け、動画付きで公開。24秒間のシーンを目の当たりにした海外ファンからも感動の声が上がり、現在までに動画は300万回以上再生されている。
大坂の選出を受けて、大会公式サイトも「ナオミ・オオサカ、ディエゴ・シュワルツマンが2019年全米オープンのスポーツマンシップ賞を獲得」と報じ、大坂とともに男子ではディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)も受賞したことを伝えている。