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八村塁、海外メディアの直撃に語った正念場チェコ戦の鍵「勝つためには…」

バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)で黒星発進した世界ランク48位の日本は2日、2試合目となる3日の同24位・チェコ戦に向けて試合会場で練習した。1時間半の練習で後半30分間を報道陣に公開。前日のトルコ戦では67-86で敗れ、1次リーグ突破には勝利が必要だ。相手の厳しいマークで15得点となったエースの八村塁(ウィザーズ)は海外メディアの直撃を受け、1次リーグ突破への鍵を挙げた。

練習後、取材に応じた八村塁【写真:浜田洋平】
練習後、取材に応じた八村塁【写真:浜田洋平】

3日のチェコ戦へ練習公開、1次L最終戦の米国戦を前に崖っぷち

 バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)で黒星発進した世界ランク48位の日本は2日、2試合目となる3日の同24位・チェコ戦に向けて試合会場で練習した。1時間半の練習で後半30分間を報道陣に公開。前日のトルコ戦では67-86で敗れ、1次リーグ突破には勝利が必要だ。相手の厳しいマークで15得点となったエースの八村塁(ウィザーズ)は海外メディアの直撃を受け、1次リーグ突破への鍵を挙げた。

 八村は、前日に発熱で午前練習を回避した影響も感じさせずに調整。笑顔を見せながら、念入りに3ポイントシュートを確認し、淡々とメニューをこなした。トルコ戦では常に2人以上がマークに張り付き、自分のプレーをさせてもらえなかったエース。5日の第3戦に世界トップの米国戦が待ち構えているだけに、チェコから勝ち点2を奪わなければならない。

 チェコは八村と同じウィザーズからブルズに移籍した身長201センチの大型PGトマシュ・サトランスキーが、唯一の現役NBAプレーヤー。米国戦では計28分の出場で両軍最多の17得点をマークし、米国相手にも存在感を発揮した。さらに217センチのCオンドレイ・バルビンもゴール下に君臨する。注目度の高さを表すように八村は練習後、海外メディアの取材陣に囲まれ、チェコ戦の鍵を2つ挙げた。

「ディフェンスとリバウンド。僕たちは他の国と比較して小さい。でも、もっとフィジカルになることができると思う。勝つためにはディフェンスとリバウンドがカギになると思う」

 トルコ戦、自身はチーム最多の7リバウンドだったが、シュートに精彩を欠いたチームはリングに弾かれたボールをことごとく奪い取られた。総リバウンド数は26-44と圧倒されて敗北。日本の平均身長は199センチ、チェコは200センチと大差はないものの、トルコも200センチだった。単純な数字だけでは測れない差がある。

 ディフェンスの脆さは強化試合から抱えていた課題。特にスピード感で劣るファジーカス・ニックを突かれることが多い。渡邊雄太(グリズリーズ)ら他の選手との連動してカバーしていかなくてはならない。八村はチェコをイメージしながら汗を流し、貴重な中1日を過ごした。その後の日本メディアの取材では、こう語った。

「欧州だけど、大きい選手もいっぱいいて、体を張ってやってくるチーム。ディフェンスの部分。相手はPGが中心と思うので、中心選手に気持ち良くプレーさせないこと意識してやっていた」

 トルコ戦では常に2人がマークに張り付く“八村封じ”の策にはまり、チームは打開策を示せなかった。日本は5度目の出場となるW杯で欧州相手に8戦全敗。八村は歴史を変え、2次リーグ突破に望みをつなぐためにも「(自分は)ミドルレンジしか打てない選手じゃないので、僕もスマートにやらないといけない。次の試合はどうなるかわからないけど、確率的には昨日みたいなディフェンスしてくる可能性が高い。僕も頭を使ってやりたい」と必勝を誓った。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


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