ボルト「頼らずとも偉大になれると証明した」 引退会見で残した“最後の提言”
人類最速男と呼ばれたウサイン・ボルト(ジャマイカ)は、ロンドンで行われた陸上の世界選手権を最後に現役引退した。輝かしいキャリアに幕を下ろしたスーパースターは「ドーピング違反者には永久追放を」と“最後の提言”を行ったという。英地元紙「ガーディアン」が報じた。
引退会見で禁止薬物問題に「厳格さ」主張「ドーピング違反者には永久追放を」
人類最速男と呼ばれたウサイン・ボルト(ジャマイカ)は、ロンドンで行われた陸上の世界選手権を最後に現役引退した。輝かしいキャリアに幕を下ろしたスーパースターは「ドーピング違反者には永久追放を」と“最後の提言”を行ったという。英地元紙「ガーディアン」が報じた。
五輪で8個、世界選手権で11個の金メダルを獲得した偉大な記録の持ち主は、最後の大舞台を栄光で飾ることはできなかった。
ボルトは12日(日本時間13日)に行われた男子400メートルリレー決勝でジャマイカのアンカーを務めたが、左太もも裏の痙攣で途中棄権。100メートル決勝ではジャスティン・ガトリン(米国)に優勝を譲り、銅メダルに終わっていた。
このレースで問題になったのが、ガトリンへの観衆の反応だ。薬物違反で2度の出場停止処分を受けた前科があり、客席からブーイングが起こった。国際陸連のセバスチャン・コー会長も「かつてドーピング検査で陽性反応を示したアスリートが、このスポーツ最大の瞬間に優勝して去る姿を目にすることは、あまり好ましく思っていない」と否定的な発言をしていた。
一方、輝かしいキャリアで一度もドーピング疑惑をかけられることのなかったクリーンなボルト。記事によると、引退会見の場で薬物違反者についての質問が寄せられ、提言を行ったという。