会社員クライマー・藤井快、4位で決勝へ 代表最年長26歳の武器「人生経験は豊富」
東京五輪新種目のスポーツクライミング世界選手権(東京・エスフォルタアリーナ八王子)は19日、スピード、ボルダリング、リードの3種目を合わせた複合の男子予選が行われた。五輪代表は男女各2枠ずつあり、今大会7位以内の日本人最上位者が内定。各種目の順位を掛け算し、値の小さい選手が上位となる。20人で行われたこの日の予選は、日本勢5人中4人が8選手で争われる21日の決勝に進出した。
今大会7位以内の日本人最上位者が東京五輪代表に内定
東京五輪新種目のスポーツクライミング世界選手権(東京・エスフォルタアリーナ八王子)は19日、スピード、ボルダリング、リードの3種目を合わせた複合の男子予選が行われた。五輪代表は男女各2枠ずつあり、今大会7位以内の日本人最上位者が内定。各種目の順位を掛け算し、値の小さい選手が上位となる。20人で行われたこの日の予選は、日本勢5人中4人が8選手で争われる21日の決勝に進出した。
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2016年からボルダリング・ジャパンカップで3連覇した藤井快(こころ・TEAM au)は、総合4位で予選を通過した。最初のスピードは1回目に6秒774、2回目に6秒531を記録して5位。得意のボルダリングは、第4課題で何度トライしてもクリアできず「あー、もう!!」と悔しさを爆発させた。
4課題中2つを完登して7位とすると、最後のリードでは終盤で落下して5位となったが、観客の声援に笑顔で手を振った。若手中心の日本代表ではベテランの領域にいる26歳。経験値に裏付けされた安定感抜群の登りを見せた。
「相当、ホッとしたという感じですね。昨日の夜は凄く緊張していた。ここまで来てミスを重ねるよりは、ポジティブに行ったほうがいいかなと思って、いつも通りを心がけた。この状況を楽しめるように気持ちを持っていけるように集中した」
中京大卒業後は、都内のクライミングジム「B-PUMP」のスタッフとして勤務しながら競技を続ける会社員クライマー。多忙を極める中で時間の使い方を工夫して、レベルアップに励んできた。21日の決勝に向け「去年との大きな違いは、一日半空くことで疲れが抜けること。体はみんなフレッシュになれる。深く考えずに自分にできることをしっかりこなしていく。そうやって自分の実力を発揮できれば、日本人最上位が獲れると思う」と五輪切符を見据えた。