渋野日向子の衝撃は43年前の伝説的名手を蘇らせた BBC絶賛「カリスマ性がある」
フィーバーの理由は「カリスマ性であり、個性だ」
昨年のプロテストに合格したばかりの渋野。5月に国内ツアーで初優勝し、2勝を挙げて全英オープンに出場した。しかも、人生初の海外ツアー。衝撃的な活躍の理由について、記事では新女王の実力もさることながら、その飾らない人柄を挙げている。
「理由はスリリングなゴルフを展開するというだけでなく、(試合会場の)ウォバーンの中心で見せた人柄にある。彼女はゴルフに必要なものを持っている。それはカリスマ性であり、個性だ」
普通ならピリピリとした緊迫感が張り詰める大舞台の優勝争い。そんな場面で見せた笑顔のプレーに「感情を失ったポーカーフェイスの時代では、特に」と、渋野の凄さを強調している。
世界を席巻したバレステロスも、表情の豊かさや大きなガッツポーズなどでファンから愛された。スペイン人らしい情熱的なゴルファーは77、78年に国内メジャーの日本オープンを連覇し、日本でも通算6勝を挙げた。ビールのCMに出演し、お茶の間の人気者に。80年代には世界ランク1位に立ち、97年に世界殿堂入りも果たした。
「彼女の真の実力を評価するのは時期尚早だが、観客を魅了するという能力においては別格の存在であると言っても差し支えないだろう」
BBCは渋野の愛くるしいキャラクターをこう称賛。さらに男子ツアー・松山英樹に加え、英イングランド・プレミアリーグのレスター・シティで活躍したサッカー日本代表・岡崎慎司を例に出し「このような優勝は、選手をスポットライトへと誘い、おそらく日本のアスリートの中で最も強烈に輝く存在となるだろう」と語っている。
わずか数日間で世界から称賛される存在となった20歳。国内外での盛り上がりには誰からも好かれるスマイルが大きく影響しているようだ。
(THE ANSWER編集部)