コーチも予想する9秒台 男子100m五輪代表ケンブリッジ飛鳥が秘める可能性
リオデジャネイロ五輪最終選考会の第100回陸上日本選手権が行われ、25日の男子100メートル決勝でケンブリッジ飛鳥(ドーム)が10秒16(向かい風0・3メートル)で優勝し、初の五輪代表に内定した。
頼もしい新星現る
リオデジャネイロ五輪最終選考会の第100回陸上日本選手権が行われ、25日の男子100メートル決勝でケンブリッジ飛鳥(ドーム)が10秒16(向かい風0・3メートル)で優勝し、初の五輪代表に内定した。V候補本命視された桐生祥秀(東洋大)、山県亮太(セイコーホールディングス)を抑えた“伏兵”。ケガに泣いてきた大器が、ようやく覚醒の時を迎えた。
スプリント大国・ジャマイカ人の父と日本人の母の間に生まれ、2歳でジャマイカから日本に移住した。筋肉質の恵まれた体格で日大時代も期待は大きかったが、怪我が多いのが泣き所だった。
昨年は左太ももを痛め、9月から約2か月間、ほとんど走らない状態でリハビリに費やした。「このまま治らないんじゃないか」。そんな不安もよぎったが、地道な筋トレで体づくりに励み、負傷を克服した。