井上尚弥は「完璧だ」 WBO王者テテが絶賛する3つの長所「あれだけ小柄なのに…」
ロドリゲスを沈めたボディも称賛「相手は戦意を失う」
WBSSの決勝カードとして期待された井上対テテだが、将来的に統一戦が実現するなら、チェスのような理詰めのバトルになると分析。「惑星一のパンチャー」とも称されるほどの強打を誇る井上だが、テテはその着弾率の高さにも注目していた。
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「ファイターとしては標的に着弾させなければいけない。パンチを打つことそのものが目的であってはならないんだ。オレの試合で無駄なパンチをあまり見ないのはそういうことなんだ。標的を定め、打ち込む。標的がそこにいなければ、打たない。疲弊してしまうからだ。自分のパンチには常に意味が込められている。そして、パワーも込めている。イノウエも同じことをやっている」
自らのパンチを誇ったテテだが、それは井上も同様と分析。井上は昨年10月のWBSS初戦フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦で、この試合の実質的なファーストパンチだったワンツーで失神させ、70秒KO勝ちを収めていた。そして、最後は代名詞とも呼べる強烈なボディショットだ。
「彼はすごく優秀なボディパンチャーだ。それを放つのはKO狙いだ。前回の試合(ロドリゲス戦)で見たけれど、ひとたび、イノウエがボディに着弾させてしまえば、相手は戦意を失う。それほどの痛みなんだ。ボクシングというスポーツでボディ撃ちは必殺技だよ。ノックアウトしたければ、ボディから頭を攻める(コンビだ)。ボディで仕留めるのは最大の有効策だ」
バンタム級でモンスターの対抗馬と評される11秒KO男ですら、絶賛を重ねる井上。規格外の強さはライバルも認めざるを得ないようだ。
(THE ANSWER編集部)