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長身ナガマツ、五輪女王タカマツ破って初V王手「相手に向かっていく気持ちで臨んだ」

高さを生かした強打で、五輪女王を打ち破った。バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2019」は27日に各種目の準決勝を行い、女子ダブルスの日本勢対決は、松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)が2-0(21-16、21-19)で高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)を破って決勝進出を決めた。松本は「相手に向かっていく気持ちで臨んだ。攻撃には自信があったので、守備でしのいで、チャンスが来たときに攻めようと思った」と手ごたえを語った。

初優勝に王手をかけた松本、永原ペア【写真:平野貴也】
初優勝に王手をかけた松本、永原ペア【写真:平野貴也】

松本、永原組が高橋、松友組にストレート勝ち「チャンスが来たときに攻めようと」

 高さを生かした強打で、五輪女王を打ち破った。バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2019」は27日に各種目の準決勝を行い、女子ダブルスの日本勢対決は、松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)が2-0(21-16、21-19)で高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)を破って決勝進出を決めた。松本は「相手に向かっていく気持ちで臨んだ。攻撃には自信があったので、守備でしのいで、チャンスが来たときに攻めようと思った」と手ごたえを語った。

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 第1ゲームは「ナガマツ」がリードして「タカマツ」が追いかける展開だったが、2点差以上はつかない拮抗した戦いだった。「ナガマツ」ペアは、2度目のチャレンジ(映像を使用した再判定)に成功して15-13とした後の16点目を松本のプッシュで奪い、初めて3点差のリードを奪った。「タカマツ」ペアも一度攻撃の形を作ると、相手にペースを渡さない巧みさを見せていたが、最後は「ナガマツ」ペアが高さを生かした強打を連発して21-16で押し切った。

 第2ゲームは、松本、永原が早々にリードを奪った。12-6とリードした後、13-9からは5連続得点。守備で無理をせず、相手がクリアを打ったら連続攻撃を徹底して仕掛け、持ち味を発揮した。しかし、19-13としたところから、高橋、松友が猛追。高橋は「高い球を上げないようにしていたけど、同じことをずっと続けてもいけない」と相手の強打を恐れずに高い球を使って、コート奥へ相手を押して行くと、松本、永原も攻め急ぎによるミスで主導権を失う場面が出始めた。試合展開を変えて流れを引き込むのは、経験値の高い「タカマツ」ならではの切り替えだ。しかし、松本、永原は20-17から2連続失点をしても、最後は攻め切るという覚悟を貫き、松本が後衛から強打を連発して、21点目を奪い切った。

 松本、永原の「ナガマツ」ペアは、昨年の世界選手権覇者。4月末に五輪レースが始まってから、個人戦では2大会連続の8強止まりだったが、注目の日本勢対決も制して決勝まで進んだ。永原は「今年の大会では、決勝に3回進んで一度も勝っていなくて、悔しい思いをしている」と地元・日本での今季初優勝にかける姿勢を示した。日本の女子ダブルスは、同国最大2枠の東京五輪出場権争いが激しく、五輪レースでは「タカマツ」や前週のインドネシアオープンを優勝した福島由紀、廣田彩花組(アメリカンベイプ)に先を行かれる格好で「自分たちの形が出せていない」と悩むような様子も見えた松本、永原だが、これまで持ち味を発揮できずに敗れることの多かったジャパンオープンで初優勝を果たせれば、上昇の機運はさらに高まる。翌28日の決勝戦では、キム・ソヨン、コン・ヒヨン組(韓国)と対戦する。強打でタイトルをつかみにいく。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)


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