膝を負傷、軽傷もサマーリーグ全休を発表

　NBA全体ドラフト1位、ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンが膝の負傷でサマーリーグを欠場することが発表された。比江島慎の参加しているペリカンズは6日（日本時間7日）に八村塁の所属するウィザーズと対戦するが、注目のマッチアップは実現せず。海外メディアも「ザイオンがいたら絶対に見たのだが…」と落胆している。

　注目のドラ1対決は実現しなかった。5日（同6日）に行われたサマーリーグ開幕戦のニックス戦でデビューしたザイオン。豪快なダンクを連発し、前売券完売のコックス・パビリオンでスタンディングオベーションを巻き起こしたが、相手との交錯で負傷。出場時間はわずか9分にとどまっていた。

　そして、6日にペリカンズは左膝の挫傷でザイオンがサマーリーグを全休することを発表。編成部門のデビッド・グリフィン氏は「ザイオンは問題なく、この出来事から前に進むだろう」と声明を出している。

　連日ソールドアウトのサマーリーグで観衆の最大の目当ては“レブロン2世”と呼ばれるザイオン。前日のニックス戦にはコートサイドで、レイカーズのレブロン・ジェームズ、メガトレードで新加入したアンソニー・デイビスらスター選手が観戦に訪れていた。しかし、ザイオンがコートを退くと、席を立つ観衆も目立った。

　八村も「クレイジーな試合になるよ」とザイオンとの対決を心待ちにしていたが、ラスベガスでは実現せず。今後にお預けとなった。

　ラスベガスに世界中から詰めかけた報道陣もザイオン不在に落胆している。リトアニアメディア「スパルティ・アキミルクシニュー」のドナタス・ウルボナス記者は「ルイは出るのかい？　でも、ザイオンがいなくなってしまったからね…。もしも、彼が出るなら、必見の試合なんだけれど」とガッカリだった。