村田諒太のスパーに王者陣営不敵な笑み 「手数増えたが、ブラントに隙を与える」
ボクシングの前WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が3日、都内の所属ジムで練習し、次戦に向けて初めてスパーリングを公開。7月12日にエディオンアリーナ大阪で対戦する同級王者ロブ・ブラント(米国)の陣営が視察に訪れた。昨年10月に米ラスベガスで倒した村田に対し、2度目の防衛を目指す王者陣営は「前回の試合よりもパワーが増えたように見える」と印象を明かした。
村田がスパー初公開、アシスタントトレーナー「ブラントはもっと打てる」
ボクシングの前WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が3日、都内の所属ジムで練習し、次戦に向けて初めてスパーリングを公開。7月12日にエディオンアリーナ大阪で対戦する同級王者ロブ・ブラント(米国)の陣営が視察に訪れた。昨年10月に米ラスベガスで倒した村田に対し、2度目の防衛を目指す王者陣営は「前回の試合よりもパワーが増えたように見える」と印象を明かした。
村田はこの日、1階級上のスーパーミドル級選手とのスパーを披露。手数を増やしたジャブなどでロープ際に追い詰め、被弾覚悟でパンチを打ち込んだ。様子を見守ったのは、ブラントのアシスタントトレーナーを務めるネイサン・ピピトーン氏。日本の報道陣に囲まれ「少し前より変わった部分も見えたのは見えたが、どちらかというと元々持っているもののレベルを上げた印象」と明かした。
しかし、この日は2ラウンドだけ。「短すぎるよ」と苦笑いを浮かべるピピトーン氏。2度目の対戦に向けて試行錯誤を続けてきた前王者の姿はどう映ったのか。
「調子は良さそうだね。今のスパーは見ていてすごく楽しかった。過去の試合映像を見て、ムラタの持っている力をいろいろと見てきた。今日のスパーを見る限りだと、前回よりパンチは多く打っているようにも見えた。ただ、それはブラントに隙を与えることになるだろう。ブラントはもっとパンチを打てる」
前回の試合、ブラントは機械的にも見えるほど手数を重視して打ち続けた。スピードで上回り、ポイントを奪取。王者の顔を腫れ上がらせて大差判定勝ちを収めた。これを覆すために、村田はパンチを打ちやすい体勢をキープしながら、しっかり打ち返す練習を反復。手数を増やしてきたが、王者陣営はそれが逆効果になると見ているようだ。
昨年10月はトレーナーの元WBA世界ライトヘビー級王者エディ・ムスタファ・ムハマド氏とタッグを組んで初戦だったが、プラン通りの試合運びで悲願を成し遂げた。ピピトーン氏は再戦について期待を込めて語る。