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国内最高予定も…遅かったペースメーカー問題 「そこは選手が判断」陸連ディレクターが求めた事【東京マラソン】

3段階に分かれるペースメーカー

 男子のペースメーカーは細かく3段階に設定されていた。設定から遅れた「国内最高ペース」と2時間3分台の「日本記録ペース」(1キロ2分56~57秒)、2時間5分台の「MGC参加標準ペース」(同2分58~59秒)。記録を出すための細かな設定だが、結果的に男子のタイムは平凡なものに終わってしまった。

 好記録を出してレースの価値を高めるために設定するのがペースメーカー。マラソンの商業化が進んだ1980年代に登場したが、当初は「ランナーを助けることはルール違反」とされて公にされることはない「グレー」な存在だった。ドッグレースを先導するウサギの模型から「ラビット」という「蔑称」までつけられた。

 国際陸連(現ワールドアスレティックス)が公式に認めたのは2002年。日本でも翌03年から起用が公表されるようになった。ただ、ペースを守るといっても、走るのは人間。正確にペースを守れないこともあり、レースディレクターなどが並走してペースを指示する。

 とはいえ、高い設定タイムだとペースメーカーの力量もあって走れないこともある。大嶋氏は「このコンディションの中で、結果的に遅れてしまった」と話し、日本陸連強化委員会の高岡寿成シニアディレクターも「ペースメーカーが機能するかどうか分からない。そこは選手が判断すること」と対応力を求めていた。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)



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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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