井岡一翔、日本人初4階級制覇! 具志堅超え日本人最多世界戦15勝「全てをかけてきた」
ボクシング元世界3階級王者のWBO世界スーパーフライ級2位・井岡一翔(Reason大貴)が、日本人初の4階級制覇の快挙を達成した。19日の同王座決定戦(千葉・幕張メッセ)で同級1位アストン・パリクテ(フィリピン)に、10回TKO勝ち。世界戦通算15勝とし、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高(協栄)を超える日本人単独最多となった。井岡の戦績は24勝2敗、パリクテは25勝3敗1分け。
引退覚悟の2年2か月ぶり国内リングで王座獲得「背中を押してもらいました」
ボクシング元世界3階級王者のWBO世界スーパーフライ級2位・井岡一翔(Reason大貴)が、日本人初の4階級制覇の快挙を達成した。19日の同王座決定戦(千葉・幕張メッセ)で同級1位アストン・パリクテ(フィリピン)に、10回TKO勝ち。世界戦通算15勝とし、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高(協栄)を超える日本人単独最多となった。井岡の戦績は24勝2敗、パリクテは25勝3敗1分け。
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サイズで劣る井岡は初回、上下のパンチを打ち分けて様子を見る。大きく振り回す相手の拳を冷静に見極めてかわした。強打が武器の相手から大ぶりのパンチが飛ぶと、会場からも緊張感を含んだどよめきが起こる。井岡は2回以降も左ジャブ、フックと巧みに攻めた。4回、相手のフックをサイドステップでかわすと、左フックを返して一気に距離を詰める。相手の距離では戦わない井岡らしさも垣間見せた。
5回も打っては離れ、相手を翻弄。その間も右のガードをしっかり固めてまともに受けることはなかった。7回、一気に距離を詰めてきたパリクテに対し、井岡はガードを固めるが、次々と被弾してピンチに。左フックをまともにもらい、ダメージを受けたが、ワン、ツー、スリーと反撃して意地を見せた。8回、ペースを握らせまいと手数を増やしてポイントを奪いにいった。
9回、左のボディーからフックと巧みなコンビネーションを披露。10回も右フック、左ボディーで攻める。すると、カウンター気味に右ストレートを一閃。ぐらついた相手を連打で攻め立てロープに追い詰める。相手がガードをできないほどにダメージを受けたところでレフェリーが試合を止めた。10回1分46秒TKO勝ち。井岡は夢の4階級制覇を自らの拳でつかみ取った。
試合後リング上で「この試合に向けて復帰してから期待してくださった方々にこの勝利を捧げたい。このベルトを取るためにすべてをかけてきたので、きょう、こうして4階級制覇を達成できてうれしく思います。これからも僕が自分が思うようにボクシングをやっていって、結果で応えていきたいと思います。久しぶりの日本のリングで、背中を押してもらいました」と言葉を詰まらせながら、試合を振り返った。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)