京口紘人、初防衛成功も…リング上で謝罪「めちゃくちゃおもんない試合でした」
WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が初防衛に成功した。19日の同王座タイトルマッチ12回戦で同級10位タナワット・ナコーン(タイ)に3-0(117-112、117-111、117-111)で判定勝ち。ムエタイ世界王者を返り討ちにし、昨年大晦日にマカオで獲得した世界王座を守り抜いた。
プロ13戦全勝、昨年大晦日に獲得した王座を防衛
WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が初防衛に成功した。19日の同王座タイトルマッチ12回戦で同級10位タナワット・ナコーン(タイ)に3-0(117-112、117-111、117-111)で判定勝ち。ムエタイ世界王者を返り討ちにし、昨年大晦日にマカオで獲得した世界王座を守り抜いた。京口の戦績は13勝(9KO)、プロボクシング歴11年のナコーンは11勝1敗。
初回、京口はサウスポーの挑戦者に対し、ガードを固めながら体を左右に振って的を絞らせず。得意の左ボディーを突き刺すと、ジャブやアッパーなど多彩な攻めを繰り出した。2回には練習してきた右アッパーに左右のフックも織り交ぜてダメージを与える。3回は相手のジャブを受ける場面もあったが、左ボディーからの右ストレートで反撃。4回にはカウンター気味の右フックをまともに被弾した。
中盤に入り、リズムに乗り始めたナコーンは、王者の攻撃にも笑みを浮かべて対応。攻め手を欠く京口は、ペースを握り切れない。9回も左ボディーを入れようとするが、うまく距離を取られて外された。10回、コーナーに追い詰めて右ボディー。続けて右ストレートでぐらつかせ、連打でKO勝ちを期待させた。しかし、仕留めきれずに11回に突入。距離を詰めて打撃戦に持ち込む場面もあったが、最終12回も決定打を与えられなかった。
「大変、申し訳ございません。圧倒するって言って、めちゃくちゃおもんない試合でした。自分の中では合格点を与えられず、本当に申し訳ございません。なんとか首の皮一枚つながった。本当に申し訳ございません。まだ大きなこと言えないですけど、統一戦できるようにしたい。(期待を)裏切ったけど、勝てたのは最低限。これからも見守ってください。ありがとうございました!」。リング上のインタビューでは、反省の言葉を並べた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)