調整ミスは繰り返さない 33歳・村田諒太が気づいた失敗論「常に魔法を求めるから」
アマ時代に味わった基本の徹底
「これもキャリアですよね。スポーツ選手ってなんで調子を崩すかっていうと…、これは僕の説ですよ? 常に魔法を求めているんですよ。こうやったらいいとか、これさえやったら勝てるとか、型とかちょっとスペシャルなものを見つけようとしているんですよ。スペシャルになりたいから。でも、ほんとそれって、僕にも前は当てはまった」
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アマ時代の日本代表合宿でも基本練習を徹底することがあった。若かりし村田には、世界一を目指す中で疑問を持つ時間だった。「なんでこんなことするんだよ。こんなのできるよ、馬鹿じゃねぇかよってずっと思っていた。(今やるべきことは)もう基本しかないんで。基本の繰り返し。でも、人間って基本と思わないんですよね。取材でもそうじゃないですか。どうすればいいとか聞かれて、自分で因果を付けて、錯覚を起こして。そうならないように基本をずっとやっている」
2012年ロンドン五輪金メダルからプロ14勝(11KO)2敗。「もう変えない。何年やってきたんだって」。当然ながらブラントへの対策は改善を加えていくが、培ってきた技術の中で大切なものは貫き通すつもりだ。運命のリングへ、ボクサー人生をぶつけにいく。
(THE ANSWER編集部)