錦織、完敗の裏で得た“次への気づき” 心境変えた降雨中断「ちょっと光が見えた」
テニスの4大大会・全仏オープン(テレビ東京系で地上波独占放送)は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、第7シードで世界ランク7位の錦織圭(日清食品)が同2位のラファエル・ナダルと対戦。全仏12度目の優勝を狙う“クレーコートの帝王”を相手に死力を尽くしたが、1-6、1-6、3-6とストレート負けを喫した。第3セット途中で降雨中断を挟んだ1時間51分の戦いを終え、試合後は「出し切ったのは出し切った。満足ではないですけど。これが今週の、今日の限界だったのかな」と振り返った。
タンクは「15とか20くらい」、それでも「最後はもうちょっとやりたかった」
テニスの4大大会・全仏オープン(テレビ東京系で地上波独占放送)は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、第7シードで世界ランク7位の錦織圭(日清食品)が同2位のラファエル・ナダルと対戦。全仏12度目の優勝を狙う“クレーコートの帝王”を相手に死力を尽くしたが、1-6、1-6、3-6とストレート負けを喫した。第3セット途中で降雨中断を挟んだ1時間51分の戦いを終え、試合後は「出し切ったのは出し切った。満足ではないですけど。これが今週の、今日の限界だったのかな」と振り返った。
錦織は3回戦のジェレ戦、4回戦のペール戦と2戦連続フルセットを勝ち抜いた。さらに、直前のペール戦は日没サスペンデッドで2日がかりとなり、ベスト8進出を決めてから準々決勝開始まではわずか24時間余り。一方、ナダルはここまで全仏で90勝2敗と圧倒的な成績を誇り、今大会も1セットしか落とさず勝ち上がってきた。
この日、両者の状態に大きな差があったのは、入場時から明らかだった。足取りが重い錦織と、軽快にステップを踏むナダル。満タン時に100を指すスタミナタンクは「15とか20くらいだったかなと思う」という錦織に対し、クレーの王者は最初から真っ向勝負を挑んだ。
第1セットの第2ゲームをいきなりブレークされた錦織は、第4ゲームこそキープしたが、第6ゲームも失って、あっさり1-6で落とした。第2セットは第2ゲームをブレークされた直後、第3ゲームをブレークバックするも、自身のサービスゲームは4つすべて献上。再び1-6で奪われた。
途中、思うように足が動かなかったり、エンド交代の際に手から落としたタオルをようやく拾い上げたり。まったく手を緩めないナダルのプレーに「飲み込まれたところがあった」。身体が動かずに思うようなプレーができず「フラストレーションがすごく溜まっていた」のと同時に、「最初の2セットは、ぶっちゃけコート上にいるのが辛かった」と素直な気持ちを吐露した。