錦織に脱帽「ケイは本当にいいプレー」 ツォンガが試合後に明かした勝敗のカギは…
テニスの4大大会・全仏オープン(テレビ東京系で地上波独占放送)は29日、男子シングルス2回戦が行われ、第7シードの錦織圭(日清食品)は世界ランク82位のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)に4-6、6-4、6-4、6-4で逆転勝ちした。
2015年の全仏では準々決勝で対戦、フルセットの末にツォンガが勝利
テニスの4大大会・全仏オープン(テレビ東京系で地上波独占放送)は29日、男子シングルス2回戦が行われ、第7シードの錦織圭(日清食品)は世界ランク82位のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)に4-6、6-4、6-4、6-4で逆転勝ちした。地元フランスで勝利のチャンスを手にしながら逃してしまったツォンガは、試合後「今日のケイは本当にいいプレーをしていた」と錦織を称えた。
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第1セットは3-4とリードされながら、第8ゲームから3ゲーム連続で奪って逆転し、先手を打った。第2セットを落としたが、第3セットと第4セットはいずれも先にブレークするなど、畳みかけるチャンスはあった。だが、3時間2分の長丁場に最後は息切れ気味となり、3年ぶりの2回戦突破とはならなかった。試合後、この日の勝敗のカギを質問されると「この試合のカギは、レベルにあったと思う」と全力を尽くした表情で答えた。
元世界ランク5位ながら、昨年は膝の手術を受けた影響で思うようなパフォーマンスができず、年間最終ランクは239位まで降下。今年で34歳という年齢も手伝って、なかなか本来の姿には戻れてはいないが、それでも世界82位まで上げた。この日、世界トップ10に入る錦織と4セット、3時間超の試合を戦えた事実に手応えを感じたようで、「僕自身、いいプレーができたと思う。相手も最初からいいテニスをしていたから、高レベルな戦いになった。こんなにいい試合は最近全然していなかったんだ」と満足げな様子。「かなり頑張ったけれど、今日のケイは本当にいいプレーをしていた」と、錦織のレベルが一つ上にあったことを認めた。
錦織はツォンガについて「やっぱりフォアは強烈だし、攻め方はトップレベル。最近ちょっと勝ってないですけど、やっぱりこのフレンチ(全仏)という場所と色んなものが、彼のレベルを上げている。それを今日は感じました」と敬意を示した。
これで両者の対戦成績は6勝3敗で錦織がリード。また次に顔を合わせる時も、見応えのある勝負を繰り広げてくれるはずだ。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)