練習中に右眼窩底骨折…サウジ興行欠場の兄・駿斗に気遣い「気持ち上げられれば」 堤麗斗が公開練習
ボクシングの大型興行「The Ring V: Night of the Samurai(ナイト・オブ・ザ・サムライ)」に出場する選手たちが24日、サウジアラビアの首都リヤドで公開練習を行った。WBA世界フェザー級13位・堤麗斗(志成)は27日に、ノンタイトル同級8回戦で、レオバルド・キンタナ(メキシコ)と対戦する。この日は軽快なシャドーボクシングを披露。右眼窩底骨折で欠場となった兄・駿斗の思いを背負ってリングに立つ。興行はNTTドコモの動画配信サービス「Lemino」で国内独占生配信。戦績は23歳の堤が3勝(2KO)、23歳のキンタナが12勝(5KO)1敗。

堤麗斗が公開練習
ボクシングの大型興行「The Ring V: Night of the Samurai(ナイト・オブ・ザ・サムライ)」に出場する選手たちが24日、サウジアラビアの首都リヤドで公開練習を行った。WBA世界フェザー級13位・堤麗斗(志成)は27日に、ノンタイトル同級8回戦で、レオバルド・キンタナ(メキシコ)と対戦する。この日は軽快なシャドーボクシングを披露。右眼窩底骨折で欠場となった兄・駿斗の思いを背負ってリングに立つ。興行はNTTドコモの動画配信サービス「Lemino」で国内独占生配信。戦績は23歳の堤が3勝(2KO)、23歳のキンタナが12勝(5KO)1敗。
上下黒のジャージに金髪姿で登場した堤。落ち着いた表情でリングに入り、軽快な動きでシャドーボクシングを披露した。集まった70社以上約90人の報道陣に万全のアピールをした。
公開練習の前には、日本のメディアの取材にも応じた。過去3戦は全て米国で試合をしており「今までも大きな舞台で試合をさせてもらっていたので緊張感は、だいぶ慣れてきた。雰囲気に飲まれることはなくなった」と堂々とした様子だった。
今興行は日本人のトップ選手が揃って参戦する。メインイベントに井上尚弥(大橋)が登場し、中谷潤人(M.T)や寺地拳四朗(BMB)に加え今永虎雅(たいが、大橋)も出場する。堤は「このような豪華なメンバーで試合をするのはなかなかないので楽しみたい」と話した。
また、兄・駿斗(志成)も出場予定だったが、興行直前の練習中に右眼を負傷。眼窩底骨折と診断され欠場することになった。公開練習を行ったこの日、駿斗が手術を終えたことを報告。「自分からも兄貴に連絡して『大丈夫?』というのは伝えた。向こうは『自分のことに集中して頑張って』という感じだった」とエールを送られたことを明かした。「(駿斗は)気持ち的にも落ちている部分があると思うので、試合で少しでも兄貴の気持ちを上げられればと思う」と力強く意気込んだ。
堤は19年にアジアユース選手権、21年に世界ユース選手権を制するなどアマチュア時代に9冠を達成した逸材。今年3月に史上3人目となるA級でプロテストに合格した。同5月に米ニューヨークでプロデビュー。同9月に行われた前戦では衝撃の138秒初回KO勝ちしていた。
今興行はサウジアラビアの国際娯楽イベント「リヤド・シーズン」が展開。堤はイベントの運営を担う同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官がオーナーを務めるボクシング専門誌「ザ・リング」とスポンサー契約を締結している。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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