井上尚弥が明かす「引退」した先の道 抱く希望「後を継ぎたい。一番の恩返し」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は27日に、サウジアラビアの首都リヤドでWBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。試合を前に海外メディアのインタビューに登場した井上は、引退後のキャリアについて言及している。

海外メディアのインタビューに回答
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は27日に、サウジアラビアの首都リヤドでWBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。試合を前に海外メディアのインタビューに登場した井上は、引退後のキャリアについて言及している。
動画配信サービス「DAZN」のボクシング専門YouTubeに出演した井上。インタビュアーからの様々な質問に答えている。対戦相手のピカソについて、「10センチ差ぐらいある身長と、あとは25歳で無敗という若さ、勢いもあります」と印象を語ると、「(ピカソは)全てを奪いにくる、そうなると過去の選手からしても1.5倍、2倍くらいの強さで仕上げてくるんですよ。そこを一番警戒してます」と語った。
現在32歳の井上。まだまだ強さに陰りは見えないが、「キャリアのこの時点で、ファイターとしてボクサーとしてだけでなく、人間として軸を保つためには何が支えていますか」と質問に対しては、「引退」の2文字が飛び出した。
「32歳になって見えてくるものというのは、やっぱり引退。引退というものがもう見えてくる時期にはなっている」と本音を明かすと、「じゃあその先に何をするかって考えた時に、やっぱり大橋会長のあとを継ぎたい、それが一番の恩返しかなと思って」と、後継者育成を引退後の選択肢にあげている。
続けて「そうなった時にいろんな見方ができるんですよね。後輩が増えてきて、その子たちをどう見せていくかとか、見方、考え方が変わってきた中での今なので、いろんなものが自分を支えている軸になっているのかなと思います」と、未来を見据えた上で、質問に回答している。
ピカソ戦に勝利すれば、いよいよ前WBC、IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(M.T)との来春の対戦が現実味を帯びる。「ここに来ての日本人対決というのは、ボクシング界を盛り上げる、さらに発展していくための大事な試合。絶対に負けちゃいけない試合だと思うし。僕がまだまだ盛り上げていかなきゃいけないと思っている」と意気込みを語った。
ピカソ戦はサウジアラビアの首都リヤドで開催される大型興行「The Ring V: Night of the Samurai(ナイト・オブ・ザ・サムライ)」のメインイベント。戦績は32歳の井上が31勝(27KO)、25歳のピカソが32勝(17KO)1分。興行はNTTドコモの動画配信サービス「Lemino」で国内独占生配信される。
(THE ANSWER編集部)
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