「重量級は勝てない」日本の常識覆す超新星 吉田アラシが狙うロス五輪金「彼が取らないで誰が…」
指導者も五輪金を期待のスケール「アラシが取らないで誰が取る」
そんな「常識」を覆すのが吉田だ。指導する日大の齊藤将士監督は「驚くのは、その吸収力。何かを教えれば、すぐに高いレベルでこなしてしまう。金メダル? もちろん。アラシが取らないで誰が取るんですか」と、ロス五輪での金メダル獲得を期待する。
吉田自身の視線も世界一に向いている。この大会の優勝で大きく近づいた来年の世界選手権に向けて「今年が3位だったので、来年はそれ以上を狙いたい」ときっぱり。世界に名前が知られたことで周囲のマークは厳しくなるだろうが「まだ足りないところがたくさんあるので、それを修正していきたい」とさらなる進化を誓った。
大会最終日の21日には、イラン人の父ジャボ・エスファンジャーニさんが日本協会の「ペアレント賞」(五輪、世界選手権のメダリストの親で、レスリング経験者を表彰する賞)を受賞。アラシにレスリングの手ほどきをしたジャボさんは「うれしいですね。これからも頑張って欲しい」とアラシへの期待を込めて話した。
海外勢に負けないフィジカルを持ち、海外勢を圧倒するスピードとテクニックで金メダルを目指すアラシ。「一番の目標はロス五輪の金メダルです」。その目標が実現した時、日本レスリング界の「重量級は世界で勝てない」という「常識」が過去のものになる。
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)
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