「まだ引退って言ってないんですけど…」 友野一希が思わず笑み SP4位から五輪へ「幸せな形で」【全日本フィギュア】
フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権が19日、東京・代々木第一体育館で開幕した。初の五輪出場を目指す友野一希(第一住建グループ)は、男子ショートプログラム(SP)で88.05点の4位発進。スピンでの転倒もあったが、演技後は笑顔を作った。「この人、スケート好きなんだなって最後に伝わるのが一番」と20日のフリーで全てを出し切る。

全日本選手権・男子SP
フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権が19日、東京・代々木第一体育館で開幕した。初の五輪出場を目指す友野一希(第一住建グループ)は、男子ショートプログラム(SP)で88.05点の4位発進。スピンでの転倒もあったが、演技後は笑顔を作った。「この人、スケート好きなんだなって最後に伝わるのが一番」と20日のフリーで全てを出し切る。
思わず頭をかいた。冒頭の4―3回転の連続トーループに成功。続く4回転サルコーはバランスを崩しながらも何とか持ちこたえたが、スピンでまさかの転倒。「笑うしかなかった。最後までらしさ全開だったというか。もったいない部分も含め、自分の全部を出してしまった」。悔いも残る演技ではあったものの、フィニッシュ後は笑顔を作り、観客も温かい拍手を送った。
27歳、集大成と位置付けた全日本。「僕まだ引退って言ってないんですけど、チームも勢ぞろいで『俺、引退させられるのかな?』って(笑)。コーチ陣も勢ぞろいで来ていて、それが面白かった。それだけ見てくれて、応援してくださっているんだなと感動しました」。支えられてきた存在のありがたみを、改めて実感した。
五輪代表を争う三浦佳生が95.65点で2位。友野はフリーでの逆転を狙う。「会場の雰囲気を全部自分のものにできるようなプログラムなので、幸せな形で終わるような演技になればいいなと思います」。今度は違った意味の笑顔を、リンク上で輝かせる。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)
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